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	<title>今週の遺言</title>
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	<pubDate>Sat, 11 May 2013 04:51:31 +0000</pubDate>
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		<title>第214回 何と63％の現役高校生が 憲法９条の改正に反対！大新聞は何故報じない?!</title>
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		<pubDate>Sat, 11 May 2013 04:51:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　ボクが半年に一度日本へ帰ってくると、必らず出演するテレビ、ラジオの番組がある。その中でもＴＢＳラジオの土曜朝の人気番組「永六輔その新世界」は、長年欠かしたことがない。多い時は、年に５～６回出演するばかりか、長い時は３時間にわたって出演することもある。この番組の人気は異常に高く、ＮＨＫも民法も、この時間帯だけは特別視して、?争わない?状況が、長い間続いている。リスナーの平均年齢は少くとも60歳台だから、ボクは今もって「有名人」なのである。
　永六輔は、60年間ずっとボクの憧れの的であり、尊敬しつづけて来た畏友である。それでもボクが?永ちゃん?と呼ぶのは、二人が早大の同級生だったからだ。実は彼が約１年年長なのだが、４月初めと３月末の生れのため、同級生なのだ。彼は有名な病院嫌いだったが、近年いろいろな病気に悩まされて来た。ある時ボクは、声涙ともに下って、病院に行ってもらった。その効果が現われて、無事番組を続けている。永ちゃんが「巨泉に救われた」というのは、それだけの理由である。
　以前、この朝番組に出る前の晩は、定宿であるホテルオークラに泊っていた。それが近年は浅草にあるビジネス・ホテル「サンルート浅草」に泊るようになった。リタイアして収入も減っているし、当り前の経費削減である。ボクがアベノミクスのような、いわゆる「成長戦略」に反対なのは、成長や便利さだけを求めるには、日本はふさわしくない国と考えるからだ。高齢化少子化のトップを走るわが国は、成長してバブルを迎えるより、皆で仲良く、つつましく生きる国になるべき、というのが正解と信じている。年齢や収入に準じて、生活のレベルダウンをする事は、恥しいことでも何でもない。皆堂々と実行すれば良いのだ。少くともボクはそうしている。
　先週も浅草に泊り、朝食後インターネットで、愛読紙東京新聞のサイトを開いた。トップに飛びこんで来た文字は、「高校生、６割が９条改正に反対！」であった。すぐにクリックして開いた。それは、日本高等学校教職員組合の憲法意識調査の結果であった。これは昨年11月に、28道府県と４政令市の１４４校、１万２４８０人の高校生を対象に実施されたものである。憲法９条を「変えない方がよい」と答えた高校生は63％、&#8217;08年の前回調査より２・１％増えた。「変える方がよい」は、僅か14・４％だったという。
　変えない方がよい理由は「戦争への道を開くおそれがある」が75・９％と圧倒的。変える方がよい理由は、「現憲法の９条では、対応できない国際的問題が生じて来ている」が32・２％で第１位で、「北朝鮮や中国などの脅威」を挙げる生徒もいた。
　ボクは感動して、そのままＴＢＳに入り、永ちゃんと優秀アシスタントの外山惠理アナと、約20分この話をした。「ゲームとサッカーばかりしている」と馬鹿にしていた現高校生諸君にあやまらなければならない。君達はちゃんと見ているのだね。我々とは違う視点で考えている結果なのだ。その視点とは、「もし憲法９条のタガがはずされて戦争になったら、銃をもって戦うのはボクたちだ」というものに違いない。
　思い出して欲しい。昨秋の第１８７回の当コラムである。曰く「戦争とは、爺さんが始めておっさんが命令し、若者たちが死んでゆくもの」。これは大林素子さんの力作「ＭＯＴＨＥＲ　特攻の母　鳥濱トメ物語」の中で、特攻隊長が、出撃してゆく隊員に、「戦争とは何か」を告げるセリフであった。
　現在にたとえれば、「爺さん」は、尖閣諸島の国有化のタネをまいた石原慎太郎維新の会共同代表だろう。「おっさん」は当然、?国防軍?を平気で口にする安倍晋三首相である。彼らはおそらく死なない筈だ。扇動したり、命令したりするだけで、自分達は安全なところに居る。前の戦争の時もそうだった。そして実際に死んでゆくのは、罪もない若者なのだ。それを知っていたからこそ、９条改正に６割以上の若者が反対しているのである。おそらく前の戦争のことは、学校で教わったに違いない。安倍政権は、この?教育?さえも改悪しようとしている。怖ろしい企みである。
　そしてもっと怖ろしいのは、これだけ重要な調査結果を大きく報じたのは、ボクの知る限り東京新聞だけだった事である（調べたら毎日の地方版に載っていたそうだ）。
　それどころか朝日はこの結果を無視し、「自衛隊は憲法違反ではない」と考える高校生が急増という視点の記事にしていた。９条改正反対が63％、自衛隊問題が45％である。これを45％だけ取り上げる朝日の姿勢が解らない（東京は両方取り上げていた）。朝日はいつから体制のイヌになり下がったのか。ボクは来月から朝日の購読をやめる。
　日本国は怖ろしい坂道を下っていると思う。ボクが早大の新聞学科に学んだ時、恩師木村毅先生は、われわれの前で自らを恥じて告白された。先生は元新聞記者だったが、軍部を怖れて「大本営発表」だけを報じていたわれわれジャーナリストにも、大きな責任がある、と。そしてボク達に、「君達は体制批判を怖れないジャーナリストになってくれ」と頼んだ。その大学生たちは老い、ほとんど80歳以上になった。亡くなった人の方が多いだろう。
　９条改正に６割以上が反対する高校生には選挙権がない。彼らと、平和を愛するわれわれリベラル爺さんの間に居る多くの日本人が、安倍政権を支持しているとすれば、日本人は何と洞察力のない、情けない人種になり果てようとしているのだろう。嗚呼。
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			<content:encoded><![CDATA[<p>　ボクが半年に一度日本へ帰ってくると、必らず出演するテレビ、ラジオの番組がある。その中でもＴＢＳラジオの土曜朝の人気番組「永六輔その新世界」は、長年欠かしたことがない。多い時は、年に５～６回出演するばかりか、長い時は３時間にわたって出演することもある。この番組の人気は異常に高く、ＮＨＫも民法も、この時間帯だけは特別視して、?争わない?状況が、長い間続いている。リスナーの平均年齢は少くとも60歳台だから、ボクは今もって「有名人」なのである。</p>
<p>　永六輔は、60年間ずっとボクの憧れの的であり、尊敬しつづけて来た畏友である。それでもボクが?永ちゃん?と呼ぶのは、二人が早大の同級生だったからだ。実は彼が約１年年長なのだが、４月初めと３月末の生れのため、同級生なのだ。彼は有名な病院嫌いだったが、近年いろいろな病気に悩まされて来た。ある時ボクは、声涙ともに下って、病院に行ってもらった。その効果が現われて、無事番組を続けている。永ちゃんが「巨泉に救われた」というのは、それだけの理由である。</p>
<p>　以前、この朝番組に出る前の晩は、定宿であるホテルオークラに泊っていた。それが近年は浅草にあるビジネス・ホテル「サンルート浅草」に泊るようになった。リタイアして収入も減っているし、当り前の経費削減である。ボクがアベノミクスのような、いわゆる「成長戦略」に反対なのは、成長や便利さだけを求めるには、日本はふさわしくない国と考えるからだ。高齢化少子化のトップを走るわが国は、成長してバブルを迎えるより、皆で仲良く、つつましく生きる国になるべき、というのが正解と信じている。年齢や収入に準じて、生活のレベルダウンをする事は、恥しいことでも何でもない。皆堂々と実行すれば良いのだ。少くともボクはそうしている。</p>
<p>　先週も浅草に泊り、朝食後インターネットで、愛読紙東京新聞のサイトを開いた。トップに飛びこんで来た文字は、「高校生、６割が９条改正に反対！」であった。すぐにクリックして開いた。それは、日本高等学校教職員組合の憲法意識調査の結果であった。これは昨年11月に、28道府県と４政令市の１４４校、１万２４８０人の高校生を対象に実施されたものである。憲法９条を「変えない方がよい」と答えた高校生は63％、&#8217;08年の前回調査より２・１％増えた。「変える方がよい」は、僅か14・４％だったという。</p>
<p>　変えない方がよい理由は「戦争への道を開くおそれがある」が75・９％と圧倒的。変える方がよい理由は、「現憲法の９条では、対応できない国際的問題が生じて来ている」が32・２％で第１位で、「北朝鮮や中国などの脅威」を挙げる生徒もいた。</p>
<p>　ボクは感動して、そのままＴＢＳに入り、永ちゃんと優秀アシスタントの外山惠理アナと、約20分この話をした。「ゲームとサッカーばかりしている」と馬鹿にしていた現高校生諸君にあやまらなければならない。君達はちゃんと見ているのだね。我々とは違う視点で考えている結果なのだ。その視点とは、「もし憲法９条のタガがはずされて戦争になったら、銃をもって戦うのはボクたちだ」というものに違いない。</p>
<p>　思い出して欲しい。昨秋の第１８７回の当コラムである。曰く「戦争とは、爺さんが始めておっさんが命令し、若者たちが死んでゆくもの」。これは大林素子さんの力作「ＭＯＴＨＥＲ　特攻の母　鳥濱トメ物語」の中で、特攻隊長が、出撃してゆく隊員に、「戦争とは何か」を告げるセリフであった。</p>
<p>　現在にたとえれば、「爺さん」は、尖閣諸島の国有化のタネをまいた石原慎太郎維新の会共同代表だろう。「おっさん」は当然、?国防軍?を平気で口にする安倍晋三首相である。彼らはおそらく死なない筈だ。扇動したり、命令したりするだけで、自分達は安全なところに居る。前の戦争の時もそうだった。そして実際に死んでゆくのは、罪もない若者なのだ。それを知っていたからこそ、９条改正に６割以上の若者が反対しているのである。おそらく前の戦争のことは、学校で教わったに違いない。安倍政権は、この?教育?さえも改悪しようとしている。怖ろしい企みである。</p>
<p>　そしてもっと怖ろしいのは、これだけ重要な調査結果を大きく報じたのは、ボクの知る限り東京新聞だけだった事である（調べたら毎日の地方版に載っていたそうだ）。</p>
<p>　それどころか朝日はこの結果を無視し、「自衛隊は憲法違反ではない」と考える高校生が急増という視点の記事にしていた。９条改正反対が63％、自衛隊問題が45％である。これを45％だけ取り上げる朝日の姿勢が解らない（東京は両方取り上げていた）。朝日はいつから体制のイヌになり下がったのか。ボクは来月から朝日の購読をやめる。</p>
<p>　日本国は怖ろしい坂道を下っていると思う。ボクが早大の新聞学科に学んだ時、恩師木村毅先生は、われわれの前で自らを恥じて告白された。先生は元新聞記者だったが、軍部を怖れて「大本営発表」だけを報じていたわれわれジャーナリストにも、大きな責任がある、と。そしてボク達に、「君達は体制批判を怖れないジャーナリストになってくれ」と頼んだ。その大学生たちは老い、ほとんど80歳以上になった。亡くなった人の方が多いだろう。</p>
<p>　９条改正に６割以上が反対する高校生には選挙権がない。彼らと、平和を愛するわれわれリベラル爺さんの間に居る多くの日本人が、安倍政権を支持しているとすれば、日本人は何と洞察力のない、情けない人種になり果てようとしているのだろう。嗚呼。</p>
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		<item>
		<title>第213回禁じ手（96条改正）を 使ってまで憲法を変えたい安倍の真意は怖ろしい</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=836</link>
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		<pubDate>Fri, 03 May 2013 04:49:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　メジャーリーグの予想に２週を費している間に、春はどんどん深まっている。国内では淡路島の地震、福島の汚染水漏れ、国外では北朝鮮のミサイル問題が話題になった。淡路島は震度６弱という強震だったが、死者はゼロであった。改めて地震が怖いのは、大都市で起きた場合と認識させられた。淡路島は娘婿の実家があるので急いで連絡したが、怖いほどの揺れだったという。ただ過疎地なので人的被害は少なかった。
　生れ故郷の東京を捨てて地方に住むようになって約40年になる。仕事で上京するたびに、もし地震が来たらと恐ろしくなる。死ぬまで大都会に住む気はない。それでも多くの人は都会を目指す。仕事があるからである。
　福島の原発がどうなっているのか、大多数の国民は知らされていないと思う。国や東電が「収束宣言」をしてから随分時間が経つが、実は全く収まっていないのである。「安全神話」と同じく、国民を安心させる手段としか思えない。本当の事を言えば、収束には何十年もかかり、現在は人が住める状況ではないのではないか。民主党内閣時代、鉢呂吉雄大臣が「死の町」と言って更迭されたが、鉢呂さんは本当の事を言ったのだ。ここにも「知らしむべからず」という姿勢が見える。
　北朝鮮に至っては、まさに茶番劇である。どう考えてもあの国が日本やアメリカにミサイルを打ちこむなんて有り得ない。そんな事をしたら、翌日あの国は無くなってしまうだろう。それは金正恩をはじめ、北の首脳部は百も承知の筈だ。それなのに安倍首相は、マジメな顔で「国民の生命と安全は全力で守る」なんて言っている。それに対して記者団は、「何をどうやって守るんですか？」とは聞かない。「先制攻撃をする」から、「地下シェルターをつくる」まで、オプションは沢山あるのだが、誰も聞かないし、聞いても「国家秘密」や「同盟国との協議」を理由に答えないだろう。そしてわれわれは、何も「知らされない」で、不安の中生活している。
　その安倍内閣の支持率は、最新のデータで60％で、前回より５％ほど下っているが、かなり高い。理由はハッキリしている。支持のもとは「経済政策」が50％で、ダントツだからだ。外交安全保障（14％）、社会保障（11％）、原発やエネルギー政策や憲法改正はたったの６％だ。つまり多くの人は、円安株高という現象を何となく喜んでいるに過ぎない。円安でうるおうのは輸出産業だけ、一般国民は原料（ほとんど輸入）の値上りで、支出が増えて困っている。ボクは大分前から警告していたが、鉢呂さんと一緒で無視された。株高なんて、極く一部の富裕層が儲かるだけである（ボクも富裕層に属するのだろうが、株はやらない）。
　要するに、ここにトリックが隠されているのだ。長いデフレで、閉塞感の中に居た国民に対して、かなり禁じ手に近い方法で、インフレ（金融緩和）宣言をした。本当の意味も結果もよく知らぬまま、国民はムードで安倍支持になったに過ぎない。ただ５％マイナスしたという事は、徐々に不安をもつ人が増えたという事だろう。
　安倍首相は、それが表面化する前に、７月が来ないかと念じている筈である。何故なら彼にとって「経済」はムードを煽る道具に過ぎず、本当の狙いは別のところにあるからだ。
　それはたった６％の「憲法改正」である。安倍は先日、「国づくり」に関する有識者会議で、「ふるさと」や「愛国心」について熱弁をふるった。曰く、「日本人は生れ育った地を愛し、公共の精神や道徳心を養って来た。ふるさとをどう守ってゆくかを考えて欲しい」（傍点筆者）。見事なウソツキと言う他ない。もし日本人がふるさとを愛するなら、減反などでまさに荒れなんとしている生れ故郷に追い討ちをかけるＴＰＰ交渉に、何故積極的に参加するのか。ＴＰＰは「ふるさとを捨て、弱肉強食のグローバル経済に参入すること」である。
　本音はボクが傍点をふったところにある。「公共の精神や道徳心」を強調することで、現憲法が保障してくれている、「個人の権利（人権）」に制限を加えたくて仕方がないのだ。それでなくても「知らしむべからず」なのに、もっと制限を加えて、政権の思う通りにあやつれる国民にしたいのである。そのためには現在の憲法が邪魔なので、これを改正するために、まず人気を取り、その勢いで改正してしまおうという訳だ。
　そのためには、国民が好況ムードに浸っている間に、参院選に勝ってしまおう、である。もっと許せない手を使おうとしている。それは憲法96条の改正をもち出したことだ。これは憲法改正の方法論を明記した条文である。それによれば、衆参両院の３分の２の議員の賛成で、憲法改正の国民投票が実施できる。それを２分の１（たった51％！）にしてしまおうというのだ。
　ちょっと待ってくれ。改正反対のボクでも、全議員（国民に選ばれた）の３分の２までが改正すべしというなら、認めるにやぶさかでない。ただ憲法改正などオクビにも出さず当選して来た議員を含めて、ただの過半数で決められたらたまらない。巧言の安倍は、その理由として「国民の皆さまが変えたがっているのに、ハードルが高すぎる」というような事を言っているが、黙れ！
　そもそも憲法とは、国民が守るの変えるのという法律ではない。国家権力（時の政府）の行使を制限するためにあるものだ。軍部が暴走して、数百万人の国民の命を奪った戦前戦中のレジームへのタガとして現憲法は存在する。それを変えて戦前への回帰を計る現レジームは、禁じ手さえ使おうとしている。止めようよ、みんな！
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　メジャーリーグの予想に２週を費している間に、春はどんどん深まっている。国内では淡路島の地震、福島の汚染水漏れ、国外では北朝鮮のミサイル問題が話題になった。淡路島は震度６弱という強震だったが、死者はゼロであった。改めて地震が怖いのは、大都市で起きた場合と認識させられた。淡路島は娘婿の実家があるので急いで連絡したが、怖いほどの揺れだったという。ただ過疎地なので人的被害は少なかった。</p>
<p>　生れ故郷の東京を捨てて地方に住むようになって約40年になる。仕事で上京するたびに、もし地震が来たらと恐ろしくなる。死ぬまで大都会に住む気はない。それでも多くの人は都会を目指す。仕事があるからである。</p>
<p>　福島の原発がどうなっているのか、大多数の国民は知らされていないと思う。国や東電が「収束宣言」をしてから随分時間が経つが、実は全く収まっていないのである。「安全神話」と同じく、国民を安心させる手段としか思えない。本当の事を言えば、収束には何十年もかかり、現在は人が住める状況ではないのではないか。民主党内閣時代、鉢呂吉雄大臣が「死の町」と言って更迭されたが、鉢呂さんは本当の事を言ったのだ。ここにも「知らしむべからず」という姿勢が見える。</p>
<p>　北朝鮮に至っては、まさに茶番劇である。どう考えてもあの国が日本やアメリカにミサイルを打ちこむなんて有り得ない。そんな事をしたら、翌日あの国は無くなってしまうだろう。それは金正恩をはじめ、北の首脳部は百も承知の筈だ。それなのに安倍首相は、マジメな顔で「国民の生命と安全は全力で守る」なんて言っている。それに対して記者団は、「何をどうやって守るんですか？」とは聞かない。「先制攻撃をする」から、「地下シェルターをつくる」まで、オプションは沢山あるのだが、誰も聞かないし、聞いても「国家秘密」や「同盟国との協議」を理由に答えないだろう。そしてわれわれは、何も「知らされない」で、不安の中生活している。</p>
<p>　その安倍内閣の支持率は、最新のデータで60％で、前回より５％ほど下っているが、かなり高い。理由はハッキリしている。支持のもとは「経済政策」が50％で、ダントツだからだ。外交安全保障（14％）、社会保障（11％）、原発やエネルギー政策や憲法改正はたったの６％だ。つまり多くの人は、円安株高という現象を何となく喜んでいるに過ぎない。円安でうるおうのは輸出産業だけ、一般国民は原料（ほとんど輸入）の値上りで、支出が増えて困っている。ボクは大分前から警告していたが、鉢呂さんと一緒で無視された。株高なんて、極く一部の富裕層が儲かるだけである（ボクも富裕層に属するのだろうが、株はやらない）。</p>
<p>　要するに、ここにトリックが隠されているのだ。長いデフレで、閉塞感の中に居た国民に対して、かなり禁じ手に近い方法で、インフレ（金融緩和）宣言をした。本当の意味も結果もよく知らぬまま、国民はムードで安倍支持になったに過ぎない。ただ５％マイナスしたという事は、徐々に不安をもつ人が増えたという事だろう。</p>
<p>　安倍首相は、それが表面化する前に、７月が来ないかと念じている筈である。何故なら彼にとって「経済」はムードを煽る道具に過ぎず、本当の狙いは別のところにあるからだ。</p>
<p>　それはたった６％の「憲法改正」である。安倍は先日、「国づくり」に関する有識者会議で、「ふるさと」や「愛国心」について熱弁をふるった。曰く、「日本人は生れ育った地を愛し、公共の精神や道徳心を養って来た。ふるさとをどう守ってゆくかを考えて欲しい」（傍点筆者）。見事なウソツキと言う他ない。もし日本人がふるさとを愛するなら、減反などでまさに荒れなんとしている生れ故郷に追い討ちをかけるＴＰＰ交渉に、何故積極的に参加するのか。ＴＰＰは「ふるさとを捨て、弱肉強食のグローバル経済に参入すること」である。</p>
<p>　本音はボクが傍点をふったところにある。「公共の精神や道徳心」を強調することで、現憲法が保障してくれている、「個人の権利（人権）」に制限を加えたくて仕方がないのだ。それでなくても「知らしむべからず」なのに、もっと制限を加えて、政権の思う通りにあやつれる国民にしたいのである。そのためには現在の憲法が邪魔なので、これを改正するために、まず人気を取り、その勢いで改正してしまおうという訳だ。</p>
<p>　そのためには、国民が好況ムードに浸っている間に、参院選に勝ってしまおう、である。もっと許せない手を使おうとしている。それは憲法96条の改正をもち出したことだ。これは憲法改正の方法論を明記した条文である。それによれば、衆参両院の３分の２の議員の賛成で、憲法改正の国民投票が実施できる。それを２分の１（たった51％！）にしてしまおうというのだ。</p>
<p>　ちょっと待ってくれ。改正反対のボクでも、全議員（国民に選ばれた）の３分の２までが改正すべしというなら、認めるにやぶさかでない。ただ憲法改正などオクビにも出さず当選して来た議員を含めて、ただの過半数で決められたらたまらない。巧言の安倍は、その理由として「国民の皆さまが変えたがっているのに、ハードルが高すぎる」というような事を言っているが、黙れ！</p>
<p>　そもそも憲法とは、国民が守るの変えるのという法律ではない。国家権力（時の政府）の行使を制限するためにあるものだ。軍部が暴走して、数百万人の国民の命を奪った戦前戦中のレジームへのタガとして現憲法は存在する。それを変えて戦前への回帰を計る現レジームは、禁じ手さえ使おうとしている。止めようよ、みんな！</p>
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		<title>第212回今年も面白いナ・リーグ 青木は３割打てるか球児はクローザー候補</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=834</link>
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		<pubDate>Sat, 27 Apr 2013 04:47:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　先週のア・リーグに続き、今週はナ・リーグの予想をする。このところＷシリーズでもオールスター・ゲームでも勝ち続けていて、一時のア・リーグ優勢のトレンドは変った。ただしＤＨの有無で選手生命が違うので、それ程遠くない将来に、ナ・リーグもＤＨ制を採用するのではないか。そうなると何でもアメリカにならえの日本でも、セ・リーグのＤＨ制が見えてくる。
　力は上のように言われて、最後は中や西地区に大きな所をさらわれて来た東地区だが、今年は２チームが抜けている。まず昨年最高勝率だったナショナルズ。投打の中心、Ｓ・ストラスバーグと、Ｂ・ハーパーはともに昨年以上のようだ。それぞれ18勝、３割３分が見えている。特に後者は弱冠19歳でナ・リーグの新人王を取り、全米の人気者となっている。彼を囲むＤ・スパン、Ｊ・ワース、Ｒ・ジマーマン、Ｃ・トレイシーの打線、ストラスバーグ、Ｇ・ゴンザレス、Ｄ・ヘイレンの投手陣は不動で、今年も優勝しそうだ。
　ただしブレーブスも黙ってはいまい。主砲Ｂ・マッキャンが復活するのに、アプトン兄弟を補強したのは大きい。これにＪ・ヘイワード、Ｆ・フリーマンを加えた打線は強力。Ｃ・ジョーンズの引退を十分補った。Ｔ・ハドソン中心の先発陣、最高のクローザー、Ｃ・キンブレルのいる救援陣も一流で、たとえ２位でも、ワイルドカードの有力候補だ。
　一時ポストシーズンの常連だったフィリーズは、ヤンキースと同様の「年齢問題」を抱えている。さすがのＲ・ハラディも、勤続疲労が来たようだ。今年は勝ってもヒトケタだろう。Ｃ・リーは復活しそうだが、そのあとはＣ・ハメルズ以外頼りない。打線もＣ・アトリー、Ｊ・ロリンズ、Ｒ・ハワードと名前は凄いが、そろそろ峠を越したか？　おまけに昨年活躍した捕手のＣ・ルイズが25試合出場停止は痛い。メッツは、Ｒ・ディッキーを出したら、Ｊ・サンタナが今季絶望で、投手陣に穴が開いている。３位争いか。主力選手を放出したマーリンズは、今年の最下位は免れまい。
　中地区は今年もレッズが首位か。Ｊ・クエート、Ｂ・アロヨ、Ｍ・ラトスらの先発陣の充実で、今年、先発転向が検討された快速球のＡ・チャップマンをクローザーに戻す余裕は、他球団にはうらやましいだろう（他へ行けばクローザーの、ブロクストンもマーシャルも居る）。強打のヴォットは今年は完全復活、移籍して来た韓国のＳ・スー・チューは大ブレイクの予感。これにＴ・フレイジアー、Ｂ・フィリップス、Ｊ・ブルースという打線は昨年以上。大きな故障がなければ連勝だ。問題はプレーオフでの弱さだが、それは秋に。
　カージナルズも、往年のエース、Ｃ・カーペンターが復活できない（おそらく引退か）。しかし昨年カムバックしたＡ・ウェインライト、Ｌ・リン、Ｊ・ガルシア、Ｊ・ウェストブルックと先発陣は揃っている。問題は昨年42ＳのＪ・モットがＤＬに居ることで、その間を誰がつなぐか。打線はＣ・ベルトラン、Ｍ・ホリデイ、Ｄ・フリースのベテラン中心によくまとまっている。ワイルドカードは十分。
　青木宣親が昨年より活躍すると読んでいるブリュワーズは、好投手Ｋ・ロースを獲得して、穴の狙いは立つが、上位２チームを倒すには駒が足りない。青木は３割前後打つだろう。藤川球児がカブスに入ったのは疑問、マーモルよりクローザーに似合うが、戦力が足りない。珍らしく補強したパイレーツも３位争いまでだろう。
　面白いのは西地区だ。３年間で２回ワールド・チャンピオンになったジャイアンツは、ほぼ昨年の戦力を保持している。投高打低は変らず、５人の先発は不動だ。リンスカムは昨年より勝つだろうが、ヴォーゲルソンが危ない。新人の台頭を待ちたい。ジトーは完全復活か。守護神のロモは不思議な投手で、１４０?台の速球で、見事に抑えてしまう。打線はピストル型で３対２で勝つのが得意なパターンは変らないだろう。２位までは固いが……。
　立ちはだかるドジャースは、ヤンキース顔負けの大金を使って補強した。大きいのはＺ・グレンキーと韓国の逸材Ｈ・Ｊ・リュウを入れた先発陣で、ジャイアンツと拮抗できる。エース、Ｃ・カーショウは20勝も。ただＢ・リーグ中心の救援陣には？も。打線はＡ・イーシア、Ｍ・ケンプの旧勢力と、Ｃ・クロフォード、Ａ・ゴンザレスの昨年夏加入組がうまくつながるか。つなぎ役のＨ・ラミレス（復帰は６月末？）の故障は痛い。おそらくこの２チームは、最後まで接戦をくりひろげるだろうが、最後は打線の差で、ドジャースが１位、ジャイアンツが２位でワイルドカードと読んでいる。
　あとの３チームでは、パドレスは明らかに力が落ちる。おそらく最下位だろう。残った２チームは微妙だ。ロッキーズは万年「打高投低」で、今年も変るまい。標高の高いホームでは、ボールがよく飛ぶ。Ｊ・パチェコ、Ｗ・ロザリオ、Ｔ・トロウィツキ（今年は完調か）、カダイア、ヘルトン、ゴンザレスの打線は止めようがない。ただ昨年ブラザースの８勝がトップという投手陣では、アウェイになった時、心許ない。結局は内弁慶のまま３位争いか。
　侮れないのがＤバックス。エース、Ｉ・ケネディを筆頭に、マイリー、ケイヒル、コービン、コルメンターの先発陣。クローザー、Ｊ・Ｊ・プッツに、Ｄ・ヘルナンデスの居る救援陣は中々だ。打線もＰ・ゴールドシュミットを中心に、Ｊ・クーベル、Ｇ・パラ、Ａ・ヒル、Ｍ・モンテロと名前より打つ。問題は控えの層の薄さで、故障者が出た場合、長いシーズンを乗り切れるかだ。一応穴としたが、面白い西地区ではある。
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			<content:encoded><![CDATA[<p>　先週のア・リーグに続き、今週はナ・リーグの予想をする。このところＷシリーズでもオールスター・ゲームでも勝ち続けていて、一時のア・リーグ優勢のトレンドは変った。ただしＤＨの有無で選手生命が違うので、それ程遠くない将来に、ナ・リーグもＤＨ制を採用するのではないか。そうなると何でもアメリカにならえの日本でも、セ・リーグのＤＨ制が見えてくる。</p>
<p>　力は上のように言われて、最後は中や西地区に大きな所をさらわれて来た東地区だが、今年は２チームが抜けている。まず昨年最高勝率だったナショナルズ。投打の中心、Ｓ・ストラスバーグと、Ｂ・ハーパーはともに昨年以上のようだ。それぞれ18勝、３割３分が見えている。特に後者は弱冠19歳でナ・リーグの新人王を取り、全米の人気者となっている。彼を囲むＤ・スパン、Ｊ・ワース、Ｒ・ジマーマン、Ｃ・トレイシーの打線、ストラスバーグ、Ｇ・ゴンザレス、Ｄ・ヘイレンの投手陣は不動で、今年も優勝しそうだ。</p>
<p>　ただしブレーブスも黙ってはいまい。主砲Ｂ・マッキャンが復活するのに、アプトン兄弟を補強したのは大きい。これにＪ・ヘイワード、Ｆ・フリーマンを加えた打線は強力。Ｃ・ジョーンズの引退を十分補った。Ｔ・ハドソン中心の先発陣、最高のクローザー、Ｃ・キンブレルのいる救援陣も一流で、たとえ２位でも、ワイルドカードの有力候補だ。</p>
<p>　一時ポストシーズンの常連だったフィリーズは、ヤンキースと同様の「年齢問題」を抱えている。さすがのＲ・ハラディも、勤続疲労が来たようだ。今年は勝ってもヒトケタだろう。Ｃ・リーは復活しそうだが、そのあとはＣ・ハメルズ以外頼りない。打線もＣ・アトリー、Ｊ・ロリンズ、Ｒ・ハワードと名前は凄いが、そろそろ峠を越したか？　おまけに昨年活躍した捕手のＣ・ルイズが25試合出場停止は痛い。メッツは、Ｒ・ディッキーを出したら、Ｊ・サンタナが今季絶望で、投手陣に穴が開いている。３位争いか。主力選手を放出したマーリンズは、今年の最下位は免れまい。</p>
<p>　中地区は今年もレッズが首位か。Ｊ・クエート、Ｂ・アロヨ、Ｍ・ラトスらの先発陣の充実で、今年、先発転向が検討された快速球のＡ・チャップマンをクローザーに戻す余裕は、他球団にはうらやましいだろう（他へ行けばクローザーの、ブロクストンもマーシャルも居る）。強打のヴォットは今年は完全復活、移籍して来た韓国のＳ・スー・チューは大ブレイクの予感。これにＴ・フレイジアー、Ｂ・フィリップス、Ｊ・ブルースという打線は昨年以上。大きな故障がなければ連勝だ。問題はプレーオフでの弱さだが、それは秋に。</p>
<p>　カージナルズも、往年のエース、Ｃ・カーペンターが復活できない（おそらく引退か）。しかし昨年カムバックしたＡ・ウェインライト、Ｌ・リン、Ｊ・ガルシア、Ｊ・ウェストブルックと先発陣は揃っている。問題は昨年42ＳのＪ・モットがＤＬに居ることで、その間を誰がつなぐか。打線はＣ・ベルトラン、Ｍ・ホリデイ、Ｄ・フリースのベテラン中心によくまとまっている。ワイルドカードは十分。</p>
<p>　青木宣親が昨年より活躍すると読んでいるブリュワーズは、好投手Ｋ・ロースを獲得して、穴の狙いは立つが、上位２チームを倒すには駒が足りない。青木は３割前後打つだろう。藤川球児がカブスに入ったのは疑問、マーモルよりクローザーに似合うが、戦力が足りない。珍らしく補強したパイレーツも３位争いまでだろう。</p>
<p>　面白いのは西地区だ。３年間で２回ワールド・チャンピオンになったジャイアンツは、ほぼ昨年の戦力を保持している。投高打低は変らず、５人の先発は不動だ。リンスカムは昨年より勝つだろうが、ヴォーゲルソンが危ない。新人の台頭を待ちたい。ジトーは完全復活か。守護神のロモは不思議な投手で、１４０?台の速球で、見事に抑えてしまう。打線はピストル型で３対２で勝つのが得意なパターンは変らないだろう。２位までは固いが……。</p>
<p>　立ちはだかるドジャースは、ヤンキース顔負けの大金を使って補強した。大きいのはＺ・グレンキーと韓国の逸材Ｈ・Ｊ・リュウを入れた先発陣で、ジャイアンツと拮抗できる。エース、Ｃ・カーショウは20勝も。ただＢ・リーグ中心の救援陣には？も。打線はＡ・イーシア、Ｍ・ケンプの旧勢力と、Ｃ・クロフォード、Ａ・ゴンザレスの昨年夏加入組がうまくつながるか。つなぎ役のＨ・ラミレス（復帰は６月末？）の故障は痛い。おそらくこの２チームは、最後まで接戦をくりひろげるだろうが、最後は打線の差で、ドジャースが１位、ジャイアンツが２位でワイルドカードと読んでいる。</p>
<p>　あとの３チームでは、パドレスは明らかに力が落ちる。おそらく最下位だろう。残った２チームは微妙だ。ロッキーズは万年「打高投低」で、今年も変るまい。標高の高いホームでは、ボールがよく飛ぶ。Ｊ・パチェコ、Ｗ・ロザリオ、Ｔ・トロウィツキ（今年は完調か）、カダイア、ヘルトン、ゴンザレスの打線は止めようがない。ただ昨年ブラザースの８勝がトップという投手陣では、アウェイになった時、心許ない。結局は内弁慶のまま３位争いか。</p>
<p>　侮れないのがＤバックス。エース、Ｉ・ケネディを筆頭に、マイリー、ケイヒル、コービン、コルメンターの先発陣。クローザー、Ｊ・Ｊ・プッツに、Ｄ・ヘルナンデスの居る救援陣は中々だ。打線もＰ・ゴールドシュミットを中心に、Ｊ・クーベル、Ｇ・パラ、Ａ・ヒル、Ｍ・モンテロと名前より打つ。問題は控えの層の薄さで、故障者が出た場合、長いシーズンを乗り切れるかだ。一応穴としたが、面白い西地区ではある。</p>
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		<title>第211回名門ヤンキース、Ｒソックス が没落して、ロイヤルズやマリナーズが台頭するか!?</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=829</link>
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		<pubDate>Sat, 20 Apr 2013 04:36:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.kyosen.com/column/?p=829</guid>
		<description><![CDATA[　４月になった。待望のメジャーリーグの開幕である。昨年は大好きなサンフランシスコ・ジャイアンツのＷシリーズ制覇という、うれしい結果に終ったが、今年は果してどうなるか。キャンプやオープン戦をはじめ、多くの映像が見られる便利な時代になったが、今年は昨年以上に波乱が待っていそうな予感がする。
　まず過去20年、ごく僅かな例外（レイズなど）を除いて、ほとんどヤンキースとレッドソックスの争いに終始して来たア・リーグ東地区の大いなる様変りである。ボクの予想では、この二大人気チームは、もしかすると最下位争いをするかも知れない。何だかんだ言われながらも、去年まではヤンキースが制して来た。しかし今年は難しいだろう。まず故障者の続出である。Ｍ・タシェイラ、Ａ・ロドリゲス、Ｃ・グランダーソンと、中心打者３人が開幕に間に合わなかった。主将Ｄ・ジーターも故障が完治していない。すべては長期契約した有名選手が40歳に近くなった（あるいは過ぎてしまった！）からである。イチロー、黒田、ペティート、リベラ（守護神復活だが43歳）、すべて38歳以上だ。第一捕手が居ない。Ｒ・マーティンを出したのは大間違いだった。３位か４位がベストだろう。黒田はフタケタは固いが、昨年の数字まで行くかどうか。イチローは３割はもうキツイだろうが、給料分の貢献はすると思う。
　レッドソックスは、逆にすでに「再建路線」に入って居り、今年はその１年目だ。大器Ｊ・ブラッドレーと、成長した田澤純一に期待しているが、ＤＨのオルティーズがＤＬスタートとは痛い。先発もバックホルツ、レスターのあとが居ない。田澤、上原浩治を含め、救援陣がそろっているので、大負けはしない気がする。
　さて優勝はブルージェイズに期待する。オフにヤンキース顔負けの大補強を行った。ＮＬのサイヤング賞を取ったＲ・Ａ・ディッキー、Ｍ・バーリー、Ｊ・ジョンソンとエース級を３人、リーグ最高のショート、ホセ・レイエス、昨年ジャイアンツの中軸打者だったＭ・カブレラも獲得した。これに本塁打王２回のＪ・バティスタ、今年のＷＢＣの立て役者Ｅ・エンカルナシオンを加えた打線は、おそらくリーグ一の破壊力だ。これに挑戦するのは、名将ショウオルター率いるオリオールズと、投手王国レイズだ。ただし前者の昨年はかなりラッキーな勝ちが多かったし、後者は主砲ロンゴリアの復活はあるが、打線は心許ない。
　中地区は今年もタイガースが本命だ。バーランダー、シャーツァー中心の投手陣、三冠王Ｍ・カブレラ、巨砲Ｐ・フィールダーに、昨季怪我に泣いたＶ・マルティネスが復帰した打線は、頭ひとつ抜けている。普通はホワイトソックス、インディアンスと続くのだろうが、ボクは大穴にロイヤルズを抜擢したい。Ｊ・シールズ、Ｅ・サンタナ、Ｗ・デイビスと先発３人を取った。これでＤ・ジョセフがクローザーとして定着すれば心強い。Ｅ・ホズマー、Ｂ・バトラー、Ｍ・ムステイクス、Ｓ・ペレスの打線も、名前より強力である。ワイルドカードは十分と見る。シカゴも投手陣はそろっているが、打線は相変らずＰ・コナーコ、アダム・ダンに頼っているのが気にいらない。むしろ熱心に補強したインディアンスが面白い。俊足Ｍ・ボーン、Ｎ・スウィッシャー、Ｄ・スタッブスと強打者をそろえたが、Ｍ・レイノルズ、Ｊ・ジアンビを含めて、大振りのフリー・スウィンガーが多いのが気になる。また投手陣に安定性がない。ツインズはもう一年、最下位か。
　面白いのは西地区。ここ３年間リードして来たレインジャーズが今年は危ない。打線の中心Ｊ・ハミルトンと、Ｍ・ヤング、Ｍ・ナポリが抜けた。Ａ・ベルトレの負担が大きくなる。投手陣も、ダルビッシュ、Ｄ・ホランド、Ｍ・ハリソンまでは健在だが、Ｃ・ルイス、Ｍ・ペレス、Ｎ・フェリスがみな故障、クローザーのＪ・ネイサンも年齢的に？がつく。強打の若手Ｊ・プロファーも守るところがない（二塁にキンズラー、三塁にはベルトレが居る）。２位がやっとか。
　優勝はエンジェルスだろう。昨年のプホルスにつづき、今年はハミルトンを取った。新人王のＭ・トラウト、長打のＭ・トランボと並べた打線は恐ろしい。20勝しそうなウィーバー、Ｃ・Ｊ・ウィルソン、ハンソン、ブラントン、ヴァーガスと先発も５人居る。問題はマドソンが故障して、フリエリに守護神がつとまるかだけ。
　昨年最終戦でレインジャーズを抜いたアスレチックスは、今年も侮れない。名前こそないが、実力のある選手が多い。特に中心打者のＹ・セスペデス（キューバ出身）は、タイトルを取ると思っている。ただ中島裕之を取ったのは大間違い。著書にも書いたが、彼は攻守ともメジャーの力はない。
　大穴はマリナーズ。Ｊ・スモーク、Ｊ・モンテロ、Ｋ・シーガーらがやっと成長して来た。これにＲ・イバニエス、Ｋ・モラレス、Ｍ・モースらのベテランを加えた打線は意外に強力である。これを?春の珍事?ととるか、本当の実力ととるか？　ボクは後者に賭けてみたい気がしている。投手陣はエースのＦ・ヘルナンデスと岩隈久志は大丈夫。岩隈のフタケタは固いとみている。３～５番手の先発がカギを握るが、Ｂ・ベヴァン、Ｊ・ソーンダースが候補。期待のルーキー、Ｂ・モーラーが通用すれば、希望は大いにふくらむ。救援陣も未知数だが、Ｔ・ウィルヘルムセン、Ｌ・リュージ、Ｃ・ファーブッシュらはかなりやれる筈である。今年からア・リーグに加わったアストロズの最下位は決定的だ。１００敗を切るかどうか以外に話題がない。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　４月になった。待望のメジャーリーグの開幕である。昨年は大好きなサンフランシスコ・ジャイアンツのＷシリーズ制覇という、うれしい結果に終ったが、今年は果してどうなるか。キャンプやオープン戦をはじめ、多くの映像が見られる便利な時代になったが、今年は昨年以上に波乱が待っていそうな予感がする。</p>
<p>　まず過去20年、ごく僅かな例外（レイズなど）を除いて、ほとんどヤンキースとレッドソックスの争いに終始して来たア・リーグ東地区の大いなる様変りである。ボクの予想では、この二大人気チームは、もしかすると最下位争いをするかも知れない。何だかんだ言われながらも、去年まではヤンキースが制して来た。しかし今年は難しいだろう。まず故障者の続出である。Ｍ・タシェイラ、Ａ・ロドリゲス、Ｃ・グランダーソンと、中心打者３人が開幕に間に合わなかった。主将Ｄ・ジーターも故障が完治していない。すべては長期契約した有名選手が40歳に近くなった（あるいは過ぎてしまった！）からである。イチロー、黒田、ペティート、リベラ（守護神復活だが43歳）、すべて38歳以上だ。第一捕手が居ない。Ｒ・マーティンを出したのは大間違いだった。３位か４位がベストだろう。黒田はフタケタは固いが、昨年の数字まで行くかどうか。イチローは３割はもうキツイだろうが、給料分の貢献はすると思う。</p>
<p>　レッドソックスは、逆にすでに「再建路線」に入って居り、今年はその１年目だ。大器Ｊ・ブラッドレーと、成長した田澤純一に期待しているが、ＤＨのオルティーズがＤＬスタートとは痛い。先発もバックホルツ、レスターのあとが居ない。田澤、上原浩治を含め、救援陣がそろっているので、大負けはしない気がする。</p>
<p>　さて優勝はブルージェイズに期待する。オフにヤンキース顔負けの大補強を行った。ＮＬのサイヤング賞を取ったＲ・Ａ・ディッキー、Ｍ・バーリー、Ｊ・ジョンソンとエース級を３人、リーグ最高のショート、ホセ・レイエス、昨年ジャイアンツの中軸打者だったＭ・カブレラも獲得した。これに本塁打王２回のＪ・バティスタ、今年のＷＢＣの立て役者Ｅ・エンカルナシオンを加えた打線は、おそらくリーグ一の破壊力だ。これに挑戦するのは、名将ショウオルター率いるオリオールズと、投手王国レイズだ。ただし前者の昨年はかなりラッキーな勝ちが多かったし、後者は主砲ロンゴリアの復活はあるが、打線は心許ない。</p>
<p>　中地区は今年もタイガースが本命だ。バーランダー、シャーツァー中心の投手陣、三冠王Ｍ・カブレラ、巨砲Ｐ・フィールダーに、昨季怪我に泣いたＶ・マルティネスが復帰した打線は、頭ひとつ抜けている。普通はホワイトソックス、インディアンスと続くのだろうが、ボクは大穴にロイヤルズを抜擢したい。Ｊ・シールズ、Ｅ・サンタナ、Ｗ・デイビスと先発３人を取った。これでＤ・ジョセフがクローザーとして定着すれば心強い。Ｅ・ホズマー、Ｂ・バトラー、Ｍ・ムステイクス、Ｓ・ペレスの打線も、名前より強力である。ワイルドカードは十分と見る。シカゴも投手陣はそろっているが、打線は相変らずＰ・コナーコ、アダム・ダンに頼っているのが気にいらない。むしろ熱心に補強したインディアンスが面白い。俊足Ｍ・ボーン、Ｎ・スウィッシャー、Ｄ・スタッブスと強打者をそろえたが、Ｍ・レイノルズ、Ｊ・ジアンビを含めて、大振りのフリー・スウィンガーが多いのが気になる。また投手陣に安定性がない。ツインズはもう一年、最下位か。</p>
<p>　面白いのは西地区。ここ３年間リードして来たレインジャーズが今年は危ない。打線の中心Ｊ・ハミルトンと、Ｍ・ヤング、Ｍ・ナポリが抜けた。Ａ・ベルトレの負担が大きくなる。投手陣も、ダルビッシュ、Ｄ・ホランド、Ｍ・ハリソンまでは健在だが、Ｃ・ルイス、Ｍ・ペレス、Ｎ・フェリスがみな故障、クローザーのＪ・ネイサンも年齢的に？がつく。強打の若手Ｊ・プロファーも守るところがない（二塁にキンズラー、三塁にはベルトレが居る）。２位がやっとか。</p>
<p>　優勝はエンジェルスだろう。昨年のプホルスにつづき、今年はハミルトンを取った。新人王のＭ・トラウト、長打のＭ・トランボと並べた打線は恐ろしい。20勝しそうなウィーバー、Ｃ・Ｊ・ウィルソン、ハンソン、ブラントン、ヴァーガスと先発も５人居る。問題はマドソンが故障して、フリエリに守護神がつとまるかだけ。</p>
<p>　昨年最終戦でレインジャーズを抜いたアスレチックスは、今年も侮れない。名前こそないが、実力のある選手が多い。特に中心打者のＹ・セスペデス（キューバ出身）は、タイトルを取ると思っている。ただ中島裕之を取ったのは大間違い。著書にも書いたが、彼は攻守ともメジャーの力はない。</p>
<p>　大穴はマリナーズ。Ｊ・スモーク、Ｊ・モンテロ、Ｋ・シーガーらがやっと成長して来た。これにＲ・イバニエス、Ｋ・モラレス、Ｍ・モースらのベテランを加えた打線は意外に強力である。これを?春の珍事?ととるか、本当の実力ととるか？　ボクは後者に賭けてみたい気がしている。投手陣はエースのＦ・ヘルナンデスと岩隈久志は大丈夫。岩隈のフタケタは固いとみている。３～５番手の先発がカギを握るが、Ｂ・ベヴァン、Ｊ・ソーンダースが候補。期待のルーキー、Ｂ・モーラーが通用すれば、希望は大いにふくらむ。救援陣も未知数だが、Ｔ・ウィルヘルムセン、Ｌ・リュージ、Ｃ・ファーブッシュらはかなりやれる筈である。今年からア・リーグに加わったアストロズの最下位は決定的だ。１００敗を切るかどうか以外に話題がない。</p>
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		<title>第210回いつから日本のゴルフは 世界に遠く離されたか？ 安倍バブルが拍車をかける</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=827</link>
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		<pubDate>Sat, 13 Apr 2013 03:44:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.kyosen.com/column/?p=827</guid>
		<description><![CDATA[　３日前に79歳になった。日本人男性の平均寿命は78・４歳だそうだから、平均以上に生きた訳だ。特に善いこともしなかったが、それ程悪いこともしていない。自分の人生設計に従って生活して来ただけである。昔はテレビやラジオで派手に活躍したこともあるが、56歳でセミリタイア宣言をしてからは、ゴルフを中心に動いている。ゴルフを生涯の友と決め、ゴルフのし易い気候の土地を選んでの「ひまわり生活」だ。ここ豪州から約５ヵ月ぶりに日本に帰る。今年の春は早いらしいから、帰ったら翌日コンペに出る。
　エイジ・シュートを10回もしたくらいだから、ゴルフの調子は悪くない。有難いことに、長生きしていると科学が進歩して、年齢の割りに距離が落ちない。良い時代に生れたことを感謝している。ただ唯一の不満は、アメリカのＰＧＡツアーの中継を見ても（毎週必らずナマか録画して見ている）、日本人選手の姿が見られなくなった事である。先週も（アーノルド・パーマー招待）、初日に石川遼が69（３アンダー）で、タイガー・ウッズと並んでいた。タイガーはそのあともスコアを伸ばし、同トーナメント８勝目を勝ちとり、世界ランク１位に返り咲いた。一方の石川は二度とアンダーが出せず、計６オーバーで、最下位に近い結果に終った。
　一体日本人はどうしてしまったのか。欧米人との体力差はたしかに大きい。しかし隣国の韓国人は、同じ東洋人なのに、複数のプロがＰＧＡで活躍しているではないか。ツアー計８勝のＫ・Ｊ・チョイをはじめ、タイガーを破って東洋人初のメジャー・ウイナーになったＹ・Ｅ・ヤンも決して大きな方ではない。先週の試合でも最後までタイガーを追っていたジョン・ハーや、&#8217;11年に日本の賞金王になったベ・サンムン、その前の賞金王、キム・キョンテ、ジェームズ・ハン（米国に帰化）など、30歳前後の若手がどんどん続いている。現在故障で休んでいるアンソニー・キム（すでに３勝）だって、まだ27歳だ。
　一方の日本は明らかに後退している。考えて欲しい。青木功が、ニューヨーク郊外のバルタスロールＧ・Ｃで、帝王ジャック・ニクラウスと４日間激闘を重ね、僅か２打差で２位に泣いた全米オープンは、&#8217;80年のことである。あれから33年の月日が過ぎて行ったが、その間メジャーで２位になった日本人は居ない。３位だって&#8217;88年の中嶋常幸（全米プロ）だけだ。
　メジャーはとも角、青木がハワイアン・オープンを勝ったのは&#8217;83年だが、それからＰＧＡツアーを勝ったことがあるのは、丸山茂樹（３回）と、今田竜二の二人きりである。ずっと応援して来た今田だが、もう限界だろう。面白いことに、二人とも体が小さい。昔日本を代表したＡＯＮこと、青木、尾崎将司、中嶋は、３人とも１８０センチ、80キロ以上あった。丸山、今田は１７０センチ、70キロ級である。勿論ゴルフは体格、距離だけではない。外国にもこのクラスの名選手は居る。ゲーリー・プレイアー、トム・ワトソン、ルーク・ドナルドらだ。しかし彼らは何十年に一人という才能をもった例外なのだ。
　特に現在のコースは、７５００ヤード級が当り前になった。５００ヤードのパー４もある。３１０ヤードのドライバーを飛ばす、タイガーやマクロイ、ババ・ワトソンらは、残りの１９０ヤードを、６番か７番のアイアンで打つのだ。石川や今田が２７０ヤード打ったとして、残り２３０ヤードはウッド、ユーティリティーになるのだろう。これで太刀討ちしろという方がムリだ。
　面白い話をしよう。ボクの長年の友人で、一時は「ビッグ・スギ」のニックネームで日本を代表した杉本英世プロから直接聞いた話である。彼が米ツアーに挑戦した&#8217;67年、スタート数ホールは、距離が変らない。ヒデ坊（とボクは呼ぶ）の方が飛んでいる事もある。ガイジンも大した事はないなと思っていたら、距離のあるホールへ来てびっくりした。みなフルスイングすると、ヒデ坊は20ヤードも置いていかれたそうだ。
　今も同じだ。タイガーたちは（コースにもよるが）18ホール中、ドライバーをもつのは数ホールに限られる。あとは３番、５番のウッドかロング・アイアンでティーショットする。勿論精度が高く、フェアウェイをキープできる。
　結論から先に書くと、タイガーが現われてからのここ十数年の間に、ＰＧＡツアー（欧州ツアーも含めて）のレベルが、信じられない程高くなってしまったのだ。そうさせたのは、ボール、シャフト、ヘッド素材などの道具の進歩、タイガーに始まったゴルファーのアスリート化、プロを教えるコーチ制度などがある。日本人はレベルアップに乗り遅れてしまった。前にも書いたが、国内に１億円稼げるツアーのある日本人は、いつの間にかそのヌルマ湯につかってしまったのである。一方の韓国には、?食える?ツアーがない。皆背水の陣で渡米してゆく。この精神力の差が成績に反映されている。
　実は秘かに期待していた。「暗黒の20年」の結果、デフレで日本ツアーが存亡の危機に瀕する。そうなればアメリカに活路を求める若手が出てくるのではないかと。韓国には米の２部ツアーから上って来た人も多い。しかしアベノミクスとやらで、また企業がツアーに帰って来たら、ヌルマ湯化が進んでしまう。ボクが絶望的になる理由は二つある。ひとつはサッカーの人気で、少年達がそちらに行ってしまい、ゴルフなんか目指さない。もうひとつは、自民党政権になって、「お金が全て」の風潮が戻ること。若き億万長者の石川遼に期待するのはムリだろう。
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			<content:encoded><![CDATA[<p>　３日前に79歳になった。日本人男性の平均寿命は78・４歳だそうだから、平均以上に生きた訳だ。特に善いこともしなかったが、それ程悪いこともしていない。自分の人生設計に従って生活して来ただけである。昔はテレビやラジオで派手に活躍したこともあるが、56歳でセミリタイア宣言をしてからは、ゴルフを中心に動いている。ゴルフを生涯の友と決め、ゴルフのし易い気候の土地を選んでの「ひまわり生活」だ。ここ豪州から約５ヵ月ぶりに日本に帰る。今年の春は早いらしいから、帰ったら翌日コンペに出る。</p>
<p>　エイジ・シュートを10回もしたくらいだから、ゴルフの調子は悪くない。有難いことに、長生きしていると科学が進歩して、年齢の割りに距離が落ちない。良い時代に生れたことを感謝している。ただ唯一の不満は、アメリカのＰＧＡツアーの中継を見ても（毎週必らずナマか録画して見ている）、日本人選手の姿が見られなくなった事である。先週も（アーノルド・パーマー招待）、初日に石川遼が69（３アンダー）で、タイガー・ウッズと並んでいた。タイガーはそのあともスコアを伸ばし、同トーナメント８勝目を勝ちとり、世界ランク１位に返り咲いた。一方の石川は二度とアンダーが出せず、計６オーバーで、最下位に近い結果に終った。</p>
<p>　一体日本人はどうしてしまったのか。欧米人との体力差はたしかに大きい。しかし隣国の韓国人は、同じ東洋人なのに、複数のプロがＰＧＡで活躍しているではないか。ツアー計８勝のＫ・Ｊ・チョイをはじめ、タイガーを破って東洋人初のメジャー・ウイナーになったＹ・Ｅ・ヤンも決して大きな方ではない。先週の試合でも最後までタイガーを追っていたジョン・ハーや、&#8217;11年に日本の賞金王になったベ・サンムン、その前の賞金王、キム・キョンテ、ジェームズ・ハン（米国に帰化）など、30歳前後の若手がどんどん続いている。現在故障で休んでいるアンソニー・キム（すでに３勝）だって、まだ27歳だ。</p>
<p>　一方の日本は明らかに後退している。考えて欲しい。青木功が、ニューヨーク郊外のバルタスロールＧ・Ｃで、帝王ジャック・ニクラウスと４日間激闘を重ね、僅か２打差で２位に泣いた全米オープンは、&#8217;80年のことである。あれから33年の月日が過ぎて行ったが、その間メジャーで２位になった日本人は居ない。３位だって&#8217;88年の中嶋常幸（全米プロ）だけだ。</p>
<p>　メジャーはとも角、青木がハワイアン・オープンを勝ったのは&#8217;83年だが、それからＰＧＡツアーを勝ったことがあるのは、丸山茂樹（３回）と、今田竜二の二人きりである。ずっと応援して来た今田だが、もう限界だろう。面白いことに、二人とも体が小さい。昔日本を代表したＡＯＮこと、青木、尾崎将司、中嶋は、３人とも１８０センチ、80キロ以上あった。丸山、今田は１７０センチ、70キロ級である。勿論ゴルフは体格、距離だけではない。外国にもこのクラスの名選手は居る。ゲーリー・プレイアー、トム・ワトソン、ルーク・ドナルドらだ。しかし彼らは何十年に一人という才能をもった例外なのだ。</p>
<p>　特に現在のコースは、７５００ヤード級が当り前になった。５００ヤードのパー４もある。３１０ヤードのドライバーを飛ばす、タイガーやマクロイ、ババ・ワトソンらは、残りの１９０ヤードを、６番か７番のアイアンで打つのだ。石川や今田が２７０ヤード打ったとして、残り２３０ヤードはウッド、ユーティリティーになるのだろう。これで太刀討ちしろという方がムリだ。</p>
<p>　面白い話をしよう。ボクの長年の友人で、一時は「ビッグ・スギ」のニックネームで日本を代表した杉本英世プロから直接聞いた話である。彼が米ツアーに挑戦した&#8217;67年、スタート数ホールは、距離が変らない。ヒデ坊（とボクは呼ぶ）の方が飛んでいる事もある。ガイジンも大した事はないなと思っていたら、距離のあるホールへ来てびっくりした。みなフルスイングすると、ヒデ坊は20ヤードも置いていかれたそうだ。</p>
<p>　今も同じだ。タイガーたちは（コースにもよるが）18ホール中、ドライバーをもつのは数ホールに限られる。あとは３番、５番のウッドかロング・アイアンでティーショットする。勿論精度が高く、フェアウェイをキープできる。</p>
<p>　結論から先に書くと、タイガーが現われてからのここ十数年の間に、ＰＧＡツアー（欧州ツアーも含めて）のレベルが、信じられない程高くなってしまったのだ。そうさせたのは、ボール、シャフト、ヘッド素材などの道具の進歩、タイガーに始まったゴルファーのアスリート化、プロを教えるコーチ制度などがある。日本人はレベルアップに乗り遅れてしまった。前にも書いたが、国内に１億円稼げるツアーのある日本人は、いつの間にかそのヌルマ湯につかってしまったのである。一方の韓国には、?食える?ツアーがない。皆背水の陣で渡米してゆく。この精神力の差が成績に反映されている。</p>
<p>　実は秘かに期待していた。「暗黒の20年」の結果、デフレで日本ツアーが存亡の危機に瀕する。そうなればアメリカに活路を求める若手が出てくるのではないかと。韓国には米の２部ツアーから上って来た人も多い。しかしアベノミクスとやらで、また企業がツアーに帰って来たら、ヌルマ湯化が進んでしまう。ボクが絶望的になる理由は二つある。ひとつはサッカーの人気で、少年達がそちらに行ってしまい、ゴルフなんか目指さない。もうひとつは、自民党政権になって、「お金が全て」の風潮が戻ること。若き億万長者の石川遼に期待するのはムリだろう。</p>
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		<title>第209回ＴＰＰ参加で、日本の リンゴ農家はどうなるの首相は国民を売らないで！</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=824</link>
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		<pubDate>Sat, 06 Apr 2013 03:40:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　ボクは生れつきリンゴが大好きである。ボクの原風景に、戦前の東京下町のわが家の台所で、リンゴの皮をむいている亡き母の姿がある（長姉の場合もある）。母は幅の広い菜っ切り包丁を器用にあやつって、丸のままのリンゴの皮をむいている。「本当はね、皮と身の間に滋養があるんだけど、克巳ちゃん（ボクの本名）は胃腸が弱いから、皮をなるべく薄くむいてるんだよ」。
　今でも母の声が聞える（不思議なことに、姉の場合は音声はない!?）。
　皮と身の間という表現は、あまり論理的ではないが、西洋でも皮ごと食べる人が多い。とに角ボクはずっとリンゴを食べつづけて来た。ひたすら滋養があって、体に良いと信じていたようだ。
　幼時、胃腸が弱かったが、お腹が悪い時、母はすりおろしたリンゴを食べさせてくれたし、もっと悪い時はそれをふきんで搾って飲ませてくれた（今でいうジュースですな）。どちらかというと、子供のくせにボクは固めのリンゴを好んだ。昔風にいうと、紅玉より国光ということになる。
　長じてジャズ評論家になると、もうひとつのプッシュがあった。スタンダード曲の「生きている限り（AS LONG AS I LIVE）」のサビの歌詞に「一日一個リンゴを食べる（EAT AN APPLE EVERY- DAY）」というフレーズがある。そうして長生きをして、貴方を愛する、という訳だ。やっぱりそうかと、ずっとリンゴを食べつづけている。まず毎朝飲む「巨泉ジュース（にんじん、セロリ、リンゴ、オレンジ、レモン、アロエ）」に１個入る（女房と分けるので半個分か）。そして午前10時と午後３時、一日２回のオヤツのうち１回は、ほとんどリンゴ半個である。
　外国暮らしが多くなったこの20年余りだが、ヨーロッパ原産のこの果物は、どこにでも売っているので、不自由した事はない。ボクはやや固めの「ふじ」が大好きで、日本に居る時は、大体ふじであった。外国でこれがなくて不満であったが、近年いろいろな国で栽培されるようになった。
　少くともボクが住んでいるカナダ、ニュージーランド、豪州、いずれの国でもスーパーに並んでいる。比較的寒い国のカナダとＮＺのものは、最初からかなりおいしかったが、暖かい豪州産のものはイマイチであった。ところが昨年あたりから、しっかり選べば（ボクは果物選びの名手で、大橋家ではボクの役目になっている）、相当おいしくなって来た。
　御同慶の至りといいたいところだが、ＴＰＰがからむと、大ごとになるかも知れない。ボクが毎日食べている外国産のふじは、大体１キロ（７～８個）５ドルくらいである。日本円にすると１個60円ほどになる。日本では平均１００～１５０円（日本産の方がやや大きい）だ。東京の高級店で３００円というのも見た。もしこの外国産ふじが、関税無しで日本に入って来たら、日本のリンゴ農家は到底太刀打ちできまい。粒はやや小ぶりだが、味はかなり追いついて来た。70年以上リンゴを食べているボクがいうのだから間違いない。
　安倍さん、こんな事知らないでしょ？　知っていたら「（ＴＰＰ参加は）今がラストチャンス」なんて言える筈がない。あなたの言葉には?真実を伝えよう?という重みがない。言葉巧みに言い抜けようという軽さが目立つ。
　ラストチャンスで、「この機会を逃がすと、日本は世界のルールづくりから、取り残される」というが、ここにも?すりかえ?がある。ＴＰＰは太平洋沿岸国の集まりで、決して「世界の」ではない。ＥＵやロシアや中国や、アフリカ諸国とは全く別の協定になる。
　「同盟国アメリカとともに、新らしい経済圏をつくる」は良いとしても、「わが国の安全保障やアジア太平洋地域の安定」に寄与するというのはオカシイでしょう。ＴＰＰはあくまで経済協定ではないのか。こうした巧言令色で国民をだまし、何とかＴＰＰに参加しようという魂胆が見え見えだ。
　日本はマスコミ（特に大新聞）がダメだから、支持率の高い安倍政権のヨイショを続けている。例のオバマ・安倍会談の結果だって、安倍の言う通り?戦果?をもち上げるばかりだ。ボクは外国に居て英語の新聞も読んでいるから、イライラして仕方がない。
　安倍が勝手に成果をあげたように声明しているが、オバマはそんな事言っていない。逆にアメリカの自動車産業が喜ぶような戦果を口にしている（もっと始末が悪いことに、こちらは本当に日本が認めたらしい）。両首脳とも、自国の支持層に都合のよい事を言っているだけで、国民の方を向いてはいないように見える。
　ただひとつ間違いないのは、このＴＰＰ交渉は、すべてアメリカのペースで行われて来たということだ。当然であろう。こっちの首相は「このチャンスを逃がしたら」と弱みを見せてしまっているのだ。一方、米や豪は新らしく参加を望む国には、不利な条件を押しつけ、自国の産業や組合にいい顔を見せている。だから日本は、アメリカの自動車や保険で大きな譲歩をしてしまった。
　アメリカには滅法弱い安倍首相も、「脱退も辞さない」という自民党ＴＰＰ反対派には、結構ニラミを利かせている。しかしコメはとも角、麦や牛や豚は（ましてやリンゴなど）アメリカのペースで決められるのは目に見えている。ＴＰＰというのは、もとを正せば中国の進出に恐れをなしたシンガポールが言い出したことだ。それを好都合とばかりに、アメリカが主導権を握ってしまったのである。アメリカと財界のために、国民や農民を売るような事だけは、して欲しくない。その場合の責任の取り方を、今のうちに明らかにしておいて下さい、安倍総理！
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　ボクは生れつきリンゴが大好きである。ボクの原風景に、戦前の東京下町のわが家の台所で、リンゴの皮をむいている亡き母の姿がある（長姉の場合もある）。母は幅の広い菜っ切り包丁を器用にあやつって、丸のままのリンゴの皮をむいている。「本当はね、皮と身の間に滋養があるんだけど、克巳ちゃん（ボクの本名）は胃腸が弱いから、皮をなるべく薄くむいてるんだよ」。</p>
<p>　今でも母の声が聞える（不思議なことに、姉の場合は音声はない!?）。</p>
<p>　皮と身の間という表現は、あまり論理的ではないが、西洋でも皮ごと食べる人が多い。とに角ボクはずっとリンゴを食べつづけて来た。ひたすら滋養があって、体に良いと信じていたようだ。</p>
<p>　幼時、胃腸が弱かったが、お腹が悪い時、母はすりおろしたリンゴを食べさせてくれたし、もっと悪い時はそれをふきんで搾って飲ませてくれた（今でいうジュースですな）。どちらかというと、子供のくせにボクは固めのリンゴを好んだ。昔風にいうと、紅玉より国光ということになる。</p>
<p>　長じてジャズ評論家になると、もうひとつのプッシュがあった。スタンダード曲の「生きている限り（AS LONG AS I LIVE）」のサビの歌詞に「一日一個リンゴを食べる（EAT AN APPLE EVERY- DAY）」というフレーズがある。そうして長生きをして、貴方を愛する、という訳だ。やっぱりそうかと、ずっとリンゴを食べつづけている。まず毎朝飲む「巨泉ジュース（にんじん、セロリ、リンゴ、オレンジ、レモン、アロエ）」に１個入る（女房と分けるので半個分か）。そして午前10時と午後３時、一日２回のオヤツのうち１回は、ほとんどリンゴ半個である。</p>
<p>　外国暮らしが多くなったこの20年余りだが、ヨーロッパ原産のこの果物は、どこにでも売っているので、不自由した事はない。ボクはやや固めの「ふじ」が大好きで、日本に居る時は、大体ふじであった。外国でこれがなくて不満であったが、近年いろいろな国で栽培されるようになった。</p>
<p>　少くともボクが住んでいるカナダ、ニュージーランド、豪州、いずれの国でもスーパーに並んでいる。比較的寒い国のカナダとＮＺのものは、最初からかなりおいしかったが、暖かい豪州産のものはイマイチであった。ところが昨年あたりから、しっかり選べば（ボクは果物選びの名手で、大橋家ではボクの役目になっている）、相当おいしくなって来た。</p>
<p>　御同慶の至りといいたいところだが、ＴＰＰがからむと、大ごとになるかも知れない。ボクが毎日食べている外国産のふじは、大体１キロ（７～８個）５ドルくらいである。日本円にすると１個60円ほどになる。日本では平均１００～１５０円（日本産の方がやや大きい）だ。東京の高級店で３００円というのも見た。もしこの外国産ふじが、関税無しで日本に入って来たら、日本のリンゴ農家は到底太刀打ちできまい。粒はやや小ぶりだが、味はかなり追いついて来た。70年以上リンゴを食べているボクがいうのだから間違いない。</p>
<p>　安倍さん、こんな事知らないでしょ？　知っていたら「（ＴＰＰ参加は）今がラストチャンス」なんて言える筈がない。あなたの言葉には?真実を伝えよう?という重みがない。言葉巧みに言い抜けようという軽さが目立つ。</p>
<p>　ラストチャンスで、「この機会を逃がすと、日本は世界のルールづくりから、取り残される」というが、ここにも?すりかえ?がある。ＴＰＰは太平洋沿岸国の集まりで、決して「世界の」ではない。ＥＵやロシアや中国や、アフリカ諸国とは全く別の協定になる。</p>
<p>　「同盟国アメリカとともに、新らしい経済圏をつくる」は良いとしても、「わが国の安全保障やアジア太平洋地域の安定」に寄与するというのはオカシイでしょう。ＴＰＰはあくまで経済協定ではないのか。こうした巧言令色で国民をだまし、何とかＴＰＰに参加しようという魂胆が見え見えだ。</p>
<p>　日本はマスコミ（特に大新聞）がダメだから、支持率の高い安倍政権のヨイショを続けている。例のオバマ・安倍会談の結果だって、安倍の言う通り?戦果?をもち上げるばかりだ。ボクは外国に居て英語の新聞も読んでいるから、イライラして仕方がない。</p>
<p>　安倍が勝手に成果をあげたように声明しているが、オバマはそんな事言っていない。逆にアメリカの自動車産業が喜ぶような戦果を口にしている（もっと始末が悪いことに、こちらは本当に日本が認めたらしい）。両首脳とも、自国の支持層に都合のよい事を言っているだけで、国民の方を向いてはいないように見える。</p>
<p>　ただひとつ間違いないのは、このＴＰＰ交渉は、すべてアメリカのペースで行われて来たということだ。当然であろう。こっちの首相は「このチャンスを逃がしたら」と弱みを見せてしまっているのだ。一方、米や豪は新らしく参加を望む国には、不利な条件を押しつけ、自国の産業や組合にいい顔を見せている。だから日本は、アメリカの自動車や保険で大きな譲歩をしてしまった。</p>
<p>　アメリカには滅法弱い安倍首相も、「脱退も辞さない」という自民党ＴＰＰ反対派には、結構ニラミを利かせている。しかしコメはとも角、麦や牛や豚は（ましてやリンゴなど）アメリカのペースで決められるのは目に見えている。ＴＰＰというのは、もとを正せば中国の進出に恐れをなしたシンガポールが言い出したことだ。それを好都合とばかりに、アメリカが主導権を握ってしまったのである。アメリカと財界のために、国民や農民を売るような事だけは、して欲しくない。その場合の責任の取り方を、今のうちに明らかにしておいて下さい、安倍総理！</p>
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		<title>第208回ＴＰＰ参加に日本は 不利な条件を呑まされる首相は情報を公開せよ！</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=822</link>
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		<pubDate>Sat, 30 Mar 2013 03:37:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　３ヵ月ぶりにオーストラリアに帰って来た。近々あらためて詳述するが、地球温暖化による異常気象はハンパではない。雨の多いことで知られるニュージーランドに、全く雨が降らない。元日からすでに２ヵ月半近く経っているのに、２～３日しか雨の日がなかった。一方の豪州は空前のウェットサマー（雨だらけの夏）になっている。話には聞いていたが、昨日ゴルフに行って驚いた。こちらへ来て３日間、通り雨はあるものの大体晴れていたのに、フェアウェイのほとんどはぐちゃぐちゃで、カートの乗り入れは禁止。３ホールほどでシューズはびしょびしょになってしまった。
　所属プロに聞くと、「２月中、雨のなかった日は、ほとんどありませんでした。それも単なる雨でなく、大雨や嵐（ストーム）でしたよ。今年の夏はもうダメですね」と暗然としていた。メンバーの一人は、「まだ良い方だよ。２月なんかフェアウェイの真ん中でロストボールしたよ。おそらく地面にささったか、水溜まりに入っていたんだろうね」。
　ボクら夫婦は&#8217;90年に初めての家を買って以来、すでに23年もゴールドコーストに来ている。たしかに２月は雨の多い月だが、フェアウェイやバンカーが池になる程の降りは、10年に１回くらいであった。それが今や毎年のようで、シドニーやメルボルン、今年は西海岸（インド洋）のパースまで、ストームに襲われている。
　世界の国々には、緑の党（グリーンズ）という存在があって、国会や地方議会でもかなりの力をもっているが、それでもドラスティックな取り組みは難かしいという。「環境は票にならない」は世界共通の言葉のようだ。
　たとえば、「子孫のために車に乗るのをやめて、電車か自転車にしましょう」と訴える候補者と、「地元のために高速道路をしき、景気をよくします」という人が争ったら、まず後者が勝つ。国会にグリーンズのいない日本においてをや、である。議会制民主主義の泣きどころであろう。
　そこに狡猾な政治家がつけこむのだ。狡猾で思い出した。ボクが民主党の参議院議員だったころ、時の首相小泉純一郎を「狡猾な政治家」と評し、わが党代表（当時）の鳩山由紀夫を、「ウブな娘」と呼んだら、執行部からキツイお叱りを受けた。自民党から文句を言われるなら解るが、何故民主党からと不思議だった。あるベテラン議員が説明してくれた。「巨泉さん、政界では?狡猾?はホメ言葉、?ウブな娘?と言われたら皆怒りますよ」。ここはボクの住む所ではないなと感じたことを覚えている。
　現首相の安倍晋三も、ルックスはとも角、小泉に劣らぬ狡猾漢である。大勝した選挙では、「例外なき関税撤廃なら」という逃げ道を作った上で、ＴＰＰ参加反対を公約とした。これで農家をはじめかなりの票を取った筈だ。
　ところが大勝して政権を取るや、すぐに訪米し、予想されたように参加に積極的な姿勢を見せる。施政方針演説でも、「わが国は受け身であってはいけない。ルールを?待つ?のではなく、?創る?国でありたい」と強調した。
　オバマ大統領との首脳会談後、「ＴＰＰでは全ての関税を撤廃すると、あらかじめ約束するわけではない」と確認したと言った。「そら始まった」とボクは思った。まさにシナリオ通りである。選挙が終れば、有権者への遠慮は不要だ。財界が強く望むＴＰＰ参加へまっしぐらである。反対派の議員や団体には、「ほら?聖域?はあるよ」と言いたげであった。
　ところが３月７日になって、重大な事実が明らかになった。日本と同じく、遅れて参加を表明したカナダ、メキシコの両国が、不利な条件を押しつけられていたのだ。両国は、アメリカらの既に交渉に入った９ヵ国から、「交渉を打ち切る権利は９ヵ国のみにある」、「既に参加国間で合意した条文は、原則として受け入れ、再交渉は要求できない」などという不利な条件を甘受した上で、参加を認められていたという。この両国より更に遅れた日本は、同様の扱いを受けることになるだろう。両国はすでに、この条件を呑んだというレター（念書）を提出した（但し極秘扱いらしい）というから、日本は厳しい立場に立つことになる。
　翌８日の衆議院予算委員会では早速、この問題が取り上げられた。質問したのは、日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長で、「政府が交渉参加のルールを、国会に説明するのは当然の責任」と、当然の批判をしたが、ミスター狡猾、安倍首相は事実説明を拒否した。すでに民主党の前政権が、この問題に関して、カナダ、メキシコ両国に問い合わせしている、という事実が明らかになっているのに、である。
　「問い合わせしたかどうかをこの場で言うのは、今後の情報収集に大きな影響がある」　からだって!?　冗談じゃない。これは事実なのだ。主権国家が念書を出して交渉に参加している。岸田外相は、「少くともわが国には、そうした条件の提示は全くない。引き続き情報収集に全力を挙げる」と述べたが、既成事実に対する答弁とは思えない。少くとも安倍首相は、「そうした条件の下では」と、わが国の立場を明らかにする必要があるのではないか。
　ボクが一番心配するのは、安倍政権に、できることなら情報公開せず、秘密裡に事を進めてしまおうという体質が見え隠れすることである。長期政権時代、自民党には「よらしむべし、知らしむべからず」的な悪癖が時折見られた。それに対して民主党は情報公開を訴えて一度は勝った。海江田君、狡猾に対するには、ウブ一辺倒ではダメだよ！
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　３ヵ月ぶりにオーストラリアに帰って来た。近々あらためて詳述するが、地球温暖化による異常気象はハンパではない。雨の多いことで知られるニュージーランドに、全く雨が降らない。元日からすでに２ヵ月半近く経っているのに、２～３日しか雨の日がなかった。一方の豪州は空前のウェットサマー（雨だらけの夏）になっている。話には聞いていたが、昨日ゴルフに行って驚いた。こちらへ来て３日間、通り雨はあるものの大体晴れていたのに、フェアウェイのほとんどはぐちゃぐちゃで、カートの乗り入れは禁止。３ホールほどでシューズはびしょびしょになってしまった。</p>
<p>　所属プロに聞くと、「２月中、雨のなかった日は、ほとんどありませんでした。それも単なる雨でなく、大雨や嵐（ストーム）でしたよ。今年の夏はもうダメですね」と暗然としていた。メンバーの一人は、「まだ良い方だよ。２月なんかフェアウェイの真ん中でロストボールしたよ。おそらく地面にささったか、水溜まりに入っていたんだろうね」。</p>
<p>　ボクら夫婦は&#8217;90年に初めての家を買って以来、すでに23年もゴールドコーストに来ている。たしかに２月は雨の多い月だが、フェアウェイやバンカーが池になる程の降りは、10年に１回くらいであった。それが今や毎年のようで、シドニーやメルボルン、今年は西海岸（インド洋）のパースまで、ストームに襲われている。</p>
<p>　世界の国々には、緑の党（グリーンズ）という存在があって、国会や地方議会でもかなりの力をもっているが、それでもドラスティックな取り組みは難かしいという。「環境は票にならない」は世界共通の言葉のようだ。</p>
<p>　たとえば、「子孫のために車に乗るのをやめて、電車か自転車にしましょう」と訴える候補者と、「地元のために高速道路をしき、景気をよくします」という人が争ったら、まず後者が勝つ。国会にグリーンズのいない日本においてをや、である。議会制民主主義の泣きどころであろう。</p>
<p>　そこに狡猾な政治家がつけこむのだ。狡猾で思い出した。ボクが民主党の参議院議員だったころ、時の首相小泉純一郎を「狡猾な政治家」と評し、わが党代表（当時）の鳩山由紀夫を、「ウブな娘」と呼んだら、執行部からキツイお叱りを受けた。自民党から文句を言われるなら解るが、何故民主党からと不思議だった。あるベテラン議員が説明してくれた。「巨泉さん、政界では?狡猾?はホメ言葉、?ウブな娘?と言われたら皆怒りますよ」。ここはボクの住む所ではないなと感じたことを覚えている。</p>
<p>　現首相の安倍晋三も、ルックスはとも角、小泉に劣らぬ狡猾漢である。大勝した選挙では、「例外なき関税撤廃なら」という逃げ道を作った上で、ＴＰＰ参加反対を公約とした。これで農家をはじめかなりの票を取った筈だ。</p>
<p>　ところが大勝して政権を取るや、すぐに訪米し、予想されたように参加に積極的な姿勢を見せる。施政方針演説でも、「わが国は受け身であってはいけない。ルールを?待つ?のではなく、?創る?国でありたい」と強調した。</p>
<p>　オバマ大統領との首脳会談後、「ＴＰＰでは全ての関税を撤廃すると、あらかじめ約束するわけではない」と確認したと言った。「そら始まった」とボクは思った。まさにシナリオ通りである。選挙が終れば、有権者への遠慮は不要だ。財界が強く望むＴＰＰ参加へまっしぐらである。反対派の議員や団体には、「ほら?聖域?はあるよ」と言いたげであった。</p>
<p>　ところが３月７日になって、重大な事実が明らかになった。日本と同じく、遅れて参加を表明したカナダ、メキシコの両国が、不利な条件を押しつけられていたのだ。両国は、アメリカらの既に交渉に入った９ヵ国から、「交渉を打ち切る権利は９ヵ国のみにある」、「既に参加国間で合意した条文は、原則として受け入れ、再交渉は要求できない」などという不利な条件を甘受した上で、参加を認められていたという。この両国より更に遅れた日本は、同様の扱いを受けることになるだろう。両国はすでに、この条件を呑んだというレター（念書）を提出した（但し極秘扱いらしい）というから、日本は厳しい立場に立つことになる。</p>
<p>　翌８日の衆議院予算委員会では早速、この問題が取り上げられた。質問したのは、日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長で、「政府が交渉参加のルールを、国会に説明するのは当然の責任」と、当然の批判をしたが、ミスター狡猾、安倍首相は事実説明を拒否した。すでに民主党の前政権が、この問題に関して、カナダ、メキシコ両国に問い合わせしている、という事実が明らかになっているのに、である。</p>
<p>　「問い合わせしたかどうかをこの場で言うのは、今後の情報収集に大きな影響がある」　からだって!?　冗談じゃない。これは事実なのだ。主権国家が念書を出して交渉に参加している。岸田外相は、「少くともわが国には、そうした条件の提示は全くない。引き続き情報収集に全力を挙げる」と述べたが、既成事実に対する答弁とは思えない。少くとも安倍首相は、「そうした条件の下では」と、わが国の立場を明らかにする必要があるのではないか。</p>
<p>　ボクが一番心配するのは、安倍政権に、できることなら情報公開せず、秘密裡に事を進めてしまおうという体質が見え隠れすることである。長期政権時代、自民党には「よらしむべし、知らしむべからず」的な悪癖が時折見られた。それに対して民主党は情報公開を訴えて一度は勝った。海江田君、狡猾に対するには、ウブ一辺倒ではダメだよ！</p>
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		<title>第207回アベノミクスの悪い面が生活費の上昇に表われて来たせめて国民の健康を守れ！</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=814</link>
		<comments>http://www.kyosen.com/column/?p=814#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 23 Mar 2013 03:31:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　３ヵ月以上住んだニュージーランドを離れて、オーストラリアに移る。ＮＺの今夏はすばらしく、元旦以来雨は二、三回しか降っていない。新聞などにも史上最高の夏、などという文字が見える。それはそれで良かったのだが、農民などは「干魃」を訴えている。このまま続けば給水制限（庭の水まきは手まきのみ、スプリンクラー禁止など）もあり得るらしい。隣国のオーストラリアが、大雨による水害に苦しんでいるのとは対照的だ。
　ボクは以前から、いわゆるグローバル・ウォーミング（地球温暖化現象）の問題を訴えて来たが、こちらの新聞も、かなり強い調子で警告を発している。
　経済的には、ＮＺドル高で輸出業などが苦しんでいるが、国民生活的にはインフレが抑えられて、好結果につながっているようだ。長いデフレに悩む日本と違って、ＮＺはゆるやかなインフレが続いている。たとえば10年前の女房の日記には、喫茶店で飲むフラット・ホワイト（オセアニア独特の呼び名で、カフェ・ラテのようなもの）が一杯３ドルとある。これが今大体４ドルくらいだから、10年で３割くらいのペースで、物価が上っているのだろう。
　勿論これは、いわゆるぜい沢品に属し、生活必需品の食料品などは、それ程上っていない。一般の給料もそれなりに上っているので、働く人達の不満もそれ程聞えてこない。ヘレン・クラーク前首相の人気もあって、労働党内閣が９年も続いた。この間労働者の収入は増え続けたのである。それが&#8217;08年の選挙で逆転し、以来４年以上、ジョン・キー首相の率いる国民党を中心とした中道右派政権が続いている。とはいっても労働党時代の中道左派内閣同様、一党で過半数は取れず、連立政権となっている。緑の党やマオリ党（閣外協力）などの意見も取り入れるので、極端な変化はない。
　一方日本では、昨年暮れの総選挙で２度目の政権交代があったが、こちらは大きな変化を伴った。アベノミクスとかいって、日銀に大量に札を刷らせ、緩和した金融と公共投資で、２％のインフレをこころざす。円が大量に出廻ればその価値は下る。これを受けて市場は円安、株高に進んだ。マスコミは大賛成のようだったが、ボクは断固反対した。人為的な円安は、庶民の生活に禍をもたらすと。その通りになっている。ガソリンや食料をはじめ、ほとんど輸入に頼る日本の生活必需品は、早くも10％近い値上りを見せている。
　ガソリンは12週連続の値上り、電気やガス料金も、４月から一斉に値上りする。平均的家庭で１００円くらい上るようだ。農水省は、製粉会社などに売る輸入小麦価格を、４月から約10％上げると発表。前述したようにオーストラリアは水害で小麦は不作だ。おそらく小麦でつくるパンやうどんなどは、今後更に値上りが予想される。
　財務省の発表によると、ポテトなどの冷凍野菜や、家畜のエサになるトウモロコシなどの価格も、昨年10月から比べると、10％以上も上っている。先日情報交換した旅行会社のマネジャーの話では、海外のホテルの宿泊料なども、10％ほど上るという。ボクが心配した円安のマイナス面がモロに出て来た。愚かなマスコミは、相変らず円安・株高をもち上げ、何ヵ月で何百万もうけた話などを喧伝している。一体誰のためのメディアなのか。
　円安のプラス面である輸出産業の利益が上るのは結構だ。しかし社員の給料が少くとも10％以上、上らなければ、一般家庭の家計は苦しくなるばかりではないのか。それでなくても、英国のエコノミスト誌の調査機関の発表によれば、世界主要都市の生活費ランキングの&#8217;13年版で、東京が１位、大阪が２位だったではないか。安倍政権はしきりに「デフレ脱却」というが、この数字はデフレではない。物価が上っても給料が上らない、スタグフレーションである。メディアの皆さん、これでもアベノミクスをもち上げますか？
　安倍首相はしきりに「愛国心」をもち出すが、国を愛するのは、国が民のために働くからである。国の顔が民の方を向かず、一部の企業の方に向いているとしたら、誰が国を愛するものか。
　一番解り易い事例は、タバコ問題である。何回も書いて来たが、世界中の大都市で、レストランでタバコが吸えるのは、日本の都市だけと言っても過言ではない（北京、上海、ピョンヤン等をのぞく、念のため）。積極的に国民の健康を守ろうとしない国なんて、愛する価値がない。しかも民営化とは名ばかり、独占企業の日本たばこ産業の最大の株主は、何と国（財務省）なのだから、まさに何をかいわんや、である。
　ＮＺの経済のパイは小さい。国民一人当りのＧＤＰも、日本に比べるとはるかに低い。しかしこの国の政府は、&#8217;25年に、ＮＺをタバコ・フリーの国にしようと努力をしている。&#8217;12年のＮＺの喫煙率は18％で、これを&#8217;18年までに10％まで落したいという。
　問題は、マオリ系、南太平洋系住民の喫煙率の高さである。マオリ系は41％、太平洋（サモア、トンガなどからの移民）系は26％も吸っている。この対策として、政府は更なるタバコ税のアップ、禁煙区域（ビーチなど）の拡大を挙げている。こうして中間ポイント（&#8217;18年）での数値を、全国民で10％の喫煙率、マオリ系で20％、太平洋系で15％と、ターゲットを決めた。
　安倍さん、もしあなたが他の先進国がやっているように、タバコ税の値上げ、ＪＴの広告制限、公共の場所や職場での全面禁煙に踏み切ったら、ボクは?戦後最高の首相?と評しましょう。１００％ムリだろうけど……。
　
　
　
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　３ヵ月以上住んだニュージーランドを離れて、オーストラリアに移る。ＮＺの今夏はすばらしく、元旦以来雨は二、三回しか降っていない。新聞などにも史上最高の夏、などという文字が見える。それはそれで良かったのだが、農民などは「干魃」を訴えている。このまま続けば給水制限（庭の水まきは手まきのみ、スプリンクラー禁止など）もあり得るらしい。隣国のオーストラリアが、大雨による水害に苦しんでいるのとは対照的だ。</p>
<p>　ボクは以前から、いわゆるグローバル・ウォーミング（地球温暖化現象）の問題を訴えて来たが、こちらの新聞も、かなり強い調子で警告を発している。</p>
<p>　経済的には、ＮＺドル高で輸出業などが苦しんでいるが、国民生活的にはインフレが抑えられて、好結果につながっているようだ。長いデフレに悩む日本と違って、ＮＺはゆるやかなインフレが続いている。たとえば10年前の女房の日記には、喫茶店で飲むフラット・ホワイト（オセアニア独特の呼び名で、カフェ・ラテのようなもの）が一杯３ドルとある。これが今大体４ドルくらいだから、10年で３割くらいのペースで、物価が上っているのだろう。</p>
<p>　勿論これは、いわゆるぜい沢品に属し、生活必需品の食料品などは、それ程上っていない。一般の給料もそれなりに上っているので、働く人達の不満もそれ程聞えてこない。ヘレン・クラーク前首相の人気もあって、労働党内閣が９年も続いた。この間労働者の収入は増え続けたのである。それが&#8217;08年の選挙で逆転し、以来４年以上、ジョン・キー首相の率いる国民党を中心とした中道右派政権が続いている。とはいっても労働党時代の中道左派内閣同様、一党で過半数は取れず、連立政権となっている。緑の党やマオリ党（閣外協力）などの意見も取り入れるので、極端な変化はない。</p>
<p>　一方日本では、昨年暮れの総選挙で２度目の政権交代があったが、こちらは大きな変化を伴った。アベノミクスとかいって、日銀に大量に札を刷らせ、緩和した金融と公共投資で、２％のインフレをこころざす。円が大量に出廻ればその価値は下る。これを受けて市場は円安、株高に進んだ。マスコミは大賛成のようだったが、ボクは断固反対した。人為的な円安は、庶民の生活に禍をもたらすと。その通りになっている。ガソリンや食料をはじめ、ほとんど輸入に頼る日本の生活必需品は、早くも10％近い値上りを見せている。</p>
<p>　ガソリンは12週連続の値上り、電気やガス料金も、４月から一斉に値上りする。平均的家庭で１００円くらい上るようだ。農水省は、製粉会社などに売る輸入小麦価格を、４月から約10％上げると発表。前述したようにオーストラリアは水害で小麦は不作だ。おそらく小麦でつくるパンやうどんなどは、今後更に値上りが予想される。</p>
<p>　財務省の発表によると、ポテトなどの冷凍野菜や、家畜のエサになるトウモロコシなどの価格も、昨年10月から比べると、10％以上も上っている。先日情報交換した旅行会社のマネジャーの話では、海外のホテルの宿泊料なども、10％ほど上るという。ボクが心配した円安のマイナス面がモロに出て来た。愚かなマスコミは、相変らず円安・株高をもち上げ、何ヵ月で何百万もうけた話などを喧伝している。一体誰のためのメディアなのか。</p>
<p>　円安のプラス面である輸出産業の利益が上るのは結構だ。しかし社員の給料が少くとも10％以上、上らなければ、一般家庭の家計は苦しくなるばかりではないのか。それでなくても、英国のエコノミスト誌の調査機関の発表によれば、世界主要都市の生活費ランキングの&#8217;13年版で、東京が１位、大阪が２位だったではないか。安倍政権はしきりに「デフレ脱却」というが、この数字はデフレではない。物価が上っても給料が上らない、スタグフレーションである。メディアの皆さん、これでもアベノミクスをもち上げますか？</p>
<p>　安倍首相はしきりに「愛国心」をもち出すが、国を愛するのは、国が民のために働くからである。国の顔が民の方を向かず、一部の企業の方に向いているとしたら、誰が国を愛するものか。</p>
<p>　一番解り易い事例は、タバコ問題である。何回も書いて来たが、世界中の大都市で、レストランでタバコが吸えるのは、日本の都市だけと言っても過言ではない（北京、上海、ピョンヤン等をのぞく、念のため）。積極的に国民の健康を守ろうとしない国なんて、愛する価値がない。しかも民営化とは名ばかり、独占企業の日本たばこ産業の最大の株主は、何と国（財務省）なのだから、まさに何をかいわんや、である。<br />
　ＮＺの経済のパイは小さい。国民一人当りのＧＤＰも、日本に比べるとはるかに低い。しかしこの国の政府は、&#8217;25年に、ＮＺをタバコ・フリーの国にしようと努力をしている。&#8217;12年のＮＺの喫煙率は18％で、これを&#8217;18年までに10％まで落したいという。</p>
<p>　問題は、マオリ系、南太平洋系住民の喫煙率の高さである。マオリ系は41％、太平洋（サモア、トンガなどからの移民）系は26％も吸っている。この対策として、政府は更なるタバコ税のアップ、禁煙区域（ビーチなど）の拡大を挙げている。こうして中間ポイント（&#8217;18年）での数値を、全国民で10％の喫煙率、マオリ系で20％、太平洋系で15％と、ターゲットを決めた。</p>
<p>　安倍さん、もしあなたが他の先進国がやっているように、タバコ税の値上げ、ＪＴの広告制限、公共の場所や職場での全面禁煙に踏み切ったら、ボクは?戦後最高の首相?と評しましょう。１００％ムリだろうけど……。</p>
<p>　<br />
　<br />
　</p>
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		<item>
		<title>第206回巧言でスリカエる安倍に だまされる日本国民、 ＴＰＰも原発も怖いぞ！</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=810</link>
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		<pubDate>Sat, 16 Mar 2013 03:41:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　安倍政権の支持率が上昇を続けている。最新の調査では何と72％と、１月より６ポイントも増えた。さぞや首相はニンマリしているだろう。自分（とブレーン達）のシナリオ通りに進んでいるからだ。先日アメリカのオバマ大統領と会談したあとの談話にそれが表われている。「日米同盟の信頼と絆は、完全に復活したと、自信をもって宣言する」だって。これではまるで、日米関係がズタズタになっていたのを、自分が復元させたみたいではないか。いや、善良な日本国民の中には、実際そう思いこんだ向きもあったかも知れぬ。
　そんな事は全くない。失敗だった民主党政権でさえ、日米関係は最重視していたし、鳩山や野田ら首相が、アメリカ詣でをしている。戦後68年間、日米間の友好関係が危機に陥ったことなど一度もない。歴代のトップで、反米を打ち出した人は皆無だし、一部で「属国」呼ばわりされる程、日本国はアメリカ合衆国の言いなりになって来た。それを「信頼と絆（こんな言葉はどこから出てくるのだろう?!）は完全復活」と宣言するのは、全くスリカエであり、ウソツキである。
　しかし日本人は甘い。今や安倍内閣の支持率は72％に上っているのだ。ＴＰＰにも63％が賛成だって！　オバマとの会談後の日米の共同声明によれば、「一方的にすべての関税の撤廃を、あらかじめ約束させられるものではない」となっているが、これは別に新しいことでも何でもない。アメリカをはじめ、各国には?例外?とされる聖域はある。しかしＴＰＰの基本概念は「聖域なき関税撤廃」であり、自民党はそれに反対して選挙に大勝したばかりである。つまり、今回の声明は「日米合作」のシナリオ通りなのだ。それを言葉巧みに民意を誘導しようとしている安倍チームの狡猾さは凄い。ボクの感想はひと言「まただまされるゾ」である。
　ＴＰＰというと、すぐ農業に結びつけるが、それだけではない。むしろボクは日本の医療や保険のシステムが侵食されるのを、心配している。年のうち９ヵ月も外国で暮らしているボクら夫婦は、日本でのんびりと恵まれた制度の中にいる大部分の日本国民より、はるかに実感が強い。ハッキリ言って、アメリカではお金をもっていない人は、簡単な検査でさえ、長い間待たされる。それどころか健康保険に加入していない人が、何千万人という単位で存在しているのだ（これを是正しようとしてオバマは苦闘しているのは周知の通り）。
　ボクらが４ヵ月住んでいる隣国のカナダは、どちらかというと日本に近い、保険制度をもっている。しかしやはり順番待ちがひどく、ボクの経営するＯＫギフトの社員からも、何週間、何ヵ月待ちという話を何回も聞いた。では急患はどうするか。お金をもっている人は、国境を越えてアメリカの私立病院へ行くのである。ボクらはどうしているか？　いつも出発前に旅行保険に加入する。そして外国で病院に行って支払い、あとで保険会社と交渉する。認められるものと、そうでないものがあるのは仕方がない。それはボクらが選んだライフ・スタイルだから。しかしそうした事情も知らず、安倍政権の「巧言」にだまされて、支持している皆さん、どうなっても知らないよ！
　野田の「巧言令色」によって、増税されてしまった皆さん、同じように安倍にだまされるのか。自民党は、「聖域なき撤廃ならＴＰＰ反対と言った」と言うだろう。しかし前述したように、「聖域」はどこにも存在するのだ。その上、野田でさえ「原発は&#8217;30年までにゼロ」と言っていたのに、安倍は白紙に戻すと言っている。皆さん、原発と一緒に暮らすんですね。ボクには日本国民の心が解らない。
　これというのも、しかし、民主党がだらしがないからだろう。前回の選挙の大惨敗は、野田とそのチームの責任である。多くのマスコミが（ボクのような一引退老人でさえ）、このまま解散したらフタケタ惨敗する、と断言したのに強行した。１２０％、野田の責任である。当然「代表辞任は甘い、党を除名すべし」という声も出たらしい。それを副総理で共犯の岡田克也が反対した。「政府が悪い、党が悪いでなく、一人一人が反省しないといけない」と言ったという。冗談じゃない。もし（ボクが書いた通り）、野田が選挙前に辞任し、細野あたりを代表にして戦ったら、３ケタは取った筈だ。悪いのが野田チームなのは明白なのに、それを認めようとしない。
　&#8217;02年１月、ボクが６ヵ月という短い議員生活に終止符を打った直接の原因は、総括できない党執行部に絶望したからである（拙著『「国会議員」失格』講談社刊に詳述）。
　あれから10年以上経って、この党は全く変っていない。あれだけの大惨敗をしても、党内の保守派、リベラル派に気配りして、発表された綱領もアイマイそのものである。
　保守派代表の野田派が失敗したのだから、リベラル主導で行くのが唯一の生きる道、くらい赤児でも解る論理だ。今や維新とか、みんなの党とか、保守色の強い政党ばかりになった。公明党も当分は自民と足並みを揃えるだろう。すると生活者の立ち場に立つのは、現状維持の共産党と、縮少を続ける社民党しか居ない。ところが日本には、数千万人の?働く人?が居るのだ。民主党は何故、その受け皿になろうとしないのか。海江田君、細野君、今さらいじましく保守層に食いこもうなんて、愚策の極致だ。堂々と「中道左派」を名乗って、働く人達のための政党になるべし。その選択が出来ないのであれば、民主党は近々消滅するしかないであろう。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　安倍政権の支持率が上昇を続けている。最新の調査では何と72％と、１月より６ポイントも増えた。さぞや首相はニンマリしているだろう。自分（とブレーン達）のシナリオ通りに進んでいるからだ。先日アメリカのオバマ大統領と会談したあとの談話にそれが表われている。「日米同盟の信頼と絆は、完全に復活したと、自信をもって宣言する」だって。これではまるで、日米関係がズタズタになっていたのを、自分が復元させたみたいではないか。いや、善良な日本国民の中には、実際そう思いこんだ向きもあったかも知れぬ。</p>
<p>　そんな事は全くない。失敗だった民主党政権でさえ、日米関係は最重視していたし、鳩山や野田ら首相が、アメリカ詣でをしている。戦後68年間、日米間の友好関係が危機に陥ったことなど一度もない。歴代のトップで、反米を打ち出した人は皆無だし、一部で「属国」呼ばわりされる程、日本国はアメリカ合衆国の言いなりになって来た。それを「信頼と絆（こんな言葉はどこから出てくるのだろう?!）は完全復活」と宣言するのは、全くスリカエであり、ウソツキである。</p>
<p>　しかし日本人は甘い。今や安倍内閣の支持率は72％に上っているのだ。ＴＰＰにも63％が賛成だって！　オバマとの会談後の日米の共同声明によれば、「一方的にすべての関税の撤廃を、あらかじめ約束させられるものではない」となっているが、これは別に新しいことでも何でもない。アメリカをはじめ、各国には?例外?とされる聖域はある。しかしＴＰＰの基本概念は「聖域なき関税撤廃」であり、自民党はそれに反対して選挙に大勝したばかりである。つまり、今回の声明は「日米合作」のシナリオ通りなのだ。それを言葉巧みに民意を誘導しようとしている安倍チームの狡猾さは凄い。ボクの感想はひと言「まただまされるゾ」である。</p>
<p>　ＴＰＰというと、すぐ農業に結びつけるが、それだけではない。むしろボクは日本の医療や保険のシステムが侵食されるのを、心配している。年のうち９ヵ月も外国で暮らしているボクら夫婦は、日本でのんびりと恵まれた制度の中にいる大部分の日本国民より、はるかに実感が強い。ハッキリ言って、アメリカではお金をもっていない人は、簡単な検査でさえ、長い間待たされる。それどころか健康保険に加入していない人が、何千万人という単位で存在しているのだ（これを是正しようとしてオバマは苦闘しているのは周知の通り）。</p>
<p>　ボクらが４ヵ月住んでいる隣国のカナダは、どちらかというと日本に近い、保険制度をもっている。しかしやはり順番待ちがひどく、ボクの経営するＯＫギフトの社員からも、何週間、何ヵ月待ちという話を何回も聞いた。では急患はどうするか。お金をもっている人は、国境を越えてアメリカの私立病院へ行くのである。ボクらはどうしているか？　いつも出発前に旅行保険に加入する。そして外国で病院に行って支払い、あとで保険会社と交渉する。認められるものと、そうでないものがあるのは仕方がない。それはボクらが選んだライフ・スタイルだから。しかしそうした事情も知らず、安倍政権の「巧言」にだまされて、支持している皆さん、どうなっても知らないよ！</p>
<p>　野田の「巧言令色」によって、増税されてしまった皆さん、同じように安倍にだまされるのか。自民党は、「聖域なき撤廃ならＴＰＰ反対と言った」と言うだろう。しかし前述したように、「聖域」はどこにも存在するのだ。その上、野田でさえ「原発は&#8217;30年までにゼロ」と言っていたのに、安倍は白紙に戻すと言っている。皆さん、原発と一緒に暮らすんですね。ボクには日本国民の心が解らない。</p>
<p>　これというのも、しかし、民主党がだらしがないからだろう。前回の選挙の大惨敗は、野田とそのチームの責任である。多くのマスコミが（ボクのような一引退老人でさえ）、このまま解散したらフタケタ惨敗する、と断言したのに強行した。１２０％、野田の責任である。当然「代表辞任は甘い、党を除名すべし」という声も出たらしい。それを副総理で共犯の岡田克也が反対した。「政府が悪い、党が悪いでなく、一人一人が反省しないといけない」と言ったという。冗談じゃない。もし（ボクが書いた通り）、野田が選挙前に辞任し、細野あたりを代表にして戦ったら、３ケタは取った筈だ。悪いのが野田チームなのは明白なのに、それを認めようとしない。</p>
<p>　&#8217;02年１月、ボクが６ヵ月という短い議員生活に終止符を打った直接の原因は、総括できない党執行部に絶望したからである（拙著『「国会議員」失格』講談社刊に詳述）。</p>
<p>　あれから10年以上経って、この党は全く変っていない。あれだけの大惨敗をしても、党内の保守派、リベラル派に気配りして、発表された綱領もアイマイそのものである。</p>
<p>　保守派代表の野田派が失敗したのだから、リベラル主導で行くのが唯一の生きる道、くらい赤児でも解る論理だ。今や維新とか、みんなの党とか、保守色の強い政党ばかりになった。公明党も当分は自民と足並みを揃えるだろう。すると生活者の立ち場に立つのは、現状維持の共産党と、縮少を続ける社民党しか居ない。ところが日本には、数千万人の?働く人?が居るのだ。民主党は何故、その受け皿になろうとしないのか。海江田君、細野君、今さらいじましく保守層に食いこもうなんて、愚策の極致だ。堂々と「中道左派」を名乗って、働く人達のための政党になるべし。その選択が出来ないのであれば、民主党は近々消滅するしかないであろう。</p>
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		<title>第205回10回目のエージシュートは 公式競技会で達成できた やはり人生の主力は後半生</title>
		<link>http://www.kyosen.com/column/?p=806</link>
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		<pubDate>Sat, 09 Mar 2013 03:36:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[今週の遺言]]></category>

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		<description><![CDATA[　先週の水曜日、リムエラＧＣのクラブ・コンペである「キャプテン杯」予選で、10回目のエージシュートを達成した。この日は全くのノータッチ（こちらではプレイ・ザ・ライ＝そのまま打て、という）、完全ホールアウト（オーケーパットなし）であったから、貴重な記録となった。メンバーは、赤倉建一、小粥信吾、高橋秀夫の各氏で、皆プレーが早い人達なので、気持よくラウンド出来た。ボクはスロープレーが大嫌いである。ゴルフはこのところ好調で、つい３日前の日曜日にも77で達成したのだが、そちらは全くの練習ラウンドだった。
　思えば昨年、ボクのゴルフは一皮むけたようだ。昨年の１月末からの約１年で、何と９回も年令以下で廻っている。とに角年をとったのだから、「叩かない」、「振りぬく」をモットーに練習している。それとアプローチを徹底的にやった。
　今までは８番アイアンからサンドウェッジまで、多彩？なショットを試みていたが、最近はアプローチ・ウェッジを中心としたピッチエンドランを多用するようになった。後述するように眼に疾患をかかえているので、余り細かいことをせず、アバウトにするようになったら、かえって寄るようになった。
　記録がすべてを物語ってくれる。最初の達成は、&#8217;08年の２月３日、ＮＺのオークランド郊外にある、ロバート・トレント・ジョーンズ設計の雄大なコース、「ガルフハーバーＣＣ」であった。73歳で35－38＝73で成し遂げたのだから、これから毎年出来るように思った。それが第２回目は、&#8217;12年（去年です！）の１月24日である。何と４年間も達成できなかったのだ。何回かニアミスはあったが、どうしても年令より１打以上打ってしまっていた。
　理由は眼につきる。それも弱い左眼だけでなく、良い方の右にも病魔が襲った。初達成の翌年の&#8217;09年、突然ボールの右半分が真っ黒に見えた。つまりゴルフボールは、左半分しか見えていない。１番ティーでのドライバーは、ほとんどカラ振りであった。当時このコラムにも書いたが、パニックに襲われた。もう二度とゴルフが出来ないかと思った。失明も考えた。主治医の竹内忍先生は、すぐに帰国しなさい、と言われた。オーストラリアから飛んで帰った。
　先生は電話の問診だけで病名が解っていた。近年大きな問題になっている、黄斑変性症という。加齢性が多いようだが、ボクの場合、長年の強度近視が原因だった。昔は大手術だったようだが、今や目に直接注射する療法が主力で、ボクも右眼に２本（２ヵ月間隔で１本ずつ）注射していただいて、又ものが見えるようになった。
　翌&#8217;10年には、右眼の白内障の手術をしていただいた。０・０１しか見えなかった眼が、突然１・０から１・２も見えるようになった。ところが左眼は相変らず０・０１で、コンタクトレンズを入れている。その上緑内障のために視野狭窄が生じて、見える部分と見えない部分が出来ている。このアンバランスは御し難いもので、事故を起す前にと、運転免許を返納してしまった程である。
　左眼をもう少し見えるようにしてもらおうと、左瞼をもち上げる手術をしていただいたのは、&#8217;11年である。多少は良くなったが、「気のせい」程度であった。この年には、再びボールの右半分が黒く見え出して、カナダで注射を受けたら、すぐに治った。もともと大腸がんの治療に使われていたアヴァスティンという薬を、眼に注射するという手を考えたのは、アメリカの医師らしい。
　思えば長い４年間だったが、ボクは眼は「現状維持」で良いと考えるようになった。眼がアバウトにしか見えないのだから、ゴルフもアバウトにしようと考えた。キャディーや同伴者に事情を話し、ボールの行方を追ってもらう。するとヘッドアップしなくなった。アプローチも、落しどころを限定するより、「大体でいいから」、リズムを大事に振るようにした。１メートルに寄せても外すこともあれば、３メートルのパットが入ることもある。そう考えたら楽になった。パットは真うしろから見た?絵?と、パターを構えた時に見える?絵?がかなり違うことに気づいた。そこでなるべく近くに目印を見つけ、そこを通すようにした。その代り、距離感だけは歩測してピッタリ打てるように練習した。
　いわゆる「ひまわり生活」なので、４ヵ国を廻り住んでいる。エージシュート10回の内分けは、ＮＺが５回、カナダと日本がそれぞれ２回ずつ、そして豪州が１回である。オーストラリアが少ないのは、住んでいる期間が約１ヵ月半と短かいせいだろう。
　とに角、ゴルフを「生涯の友」と決め、富も名声も捨てて、56歳でセミリタイアを宣言した。あれからほぼ23年の歳月が流れたが、お蔭さまで元気に人生をエンジョイしている。上昇志向一辺倒の考え方をやめ、後半生に主力を置く生き方を説いた拙著『巨泉―人生の選択』（講談社刊）が、ベストセラーになったのは&#8217;00年、今から13年前のことだ。それが最近またアベノミクスなどといって、強欲な拝金主義を煽るような風潮は苦々しい。
　インフレ反対！　皆で仲良くつつましく趣味を共有できるような社会が良い。年を取る程チャンスが増すエージシュート万歳。ボクの選択の結果がどれ程成功だったかを本にした。『大橋巨泉の「第二の人生」これが正解！』という本が、電子書籍がグレイプス、単行本が小学館から４月１日に出ます。読んでいただいて、安倍・麻生に従うか、ボクに賛同するか、どうぞ決めて下さい。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　先週の水曜日、リムエラＧＣのクラブ・コンペである「キャプテン杯」予選で、10回目のエージシュートを達成した。この日は全くのノータッチ（こちらではプレイ・ザ・ライ＝そのまま打て、という）、完全ホールアウト（オーケーパットなし）であったから、貴重な記録となった。メンバーは、赤倉建一、小粥信吾、高橋秀夫の各氏で、皆プレーが早い人達なので、気持よくラウンド出来た。ボクはスロープレーが大嫌いである。ゴルフはこのところ好調で、つい３日前の日曜日にも77で達成したのだが、そちらは全くの練習ラウンドだった。</p>
<p>　思えば昨年、ボクのゴルフは一皮むけたようだ。昨年の１月末からの約１年で、何と９回も年令以下で廻っている。とに角年をとったのだから、「叩かない」、「振りぬく」をモットーに練習している。それとアプローチを徹底的にやった。</p>
<p>　今までは８番アイアンからサンドウェッジまで、多彩？なショットを試みていたが、最近はアプローチ・ウェッジを中心としたピッチエンドランを多用するようになった。後述するように眼に疾患をかかえているので、余り細かいことをせず、アバウトにするようになったら、かえって寄るようになった。</p>
<p>　記録がすべてを物語ってくれる。最初の達成は、&#8217;08年の２月３日、ＮＺのオークランド郊外にある、ロバート・トレント・ジョーンズ設計の雄大なコース、「ガルフハーバーＣＣ」であった。73歳で35－38＝73で成し遂げたのだから、これから毎年出来るように思った。それが第２回目は、&#8217;12年（去年です！）の１月24日である。何と４年間も達成できなかったのだ。何回かニアミスはあったが、どうしても年令より１打以上打ってしまっていた。</p>
<p>　理由は眼につきる。それも弱い左眼だけでなく、良い方の右にも病魔が襲った。初達成の翌年の&#8217;09年、突然ボールの右半分が真っ黒に見えた。つまりゴルフボールは、左半分しか見えていない。１番ティーでのドライバーは、ほとんどカラ振りであった。当時このコラムにも書いたが、パニックに襲われた。もう二度とゴルフが出来ないかと思った。失明も考えた。主治医の竹内忍先生は、すぐに帰国しなさい、と言われた。オーストラリアから飛んで帰った。</p>
<p>　先生は電話の問診だけで病名が解っていた。近年大きな問題になっている、黄斑変性症という。加齢性が多いようだが、ボクの場合、長年の強度近視が原因だった。昔は大手術だったようだが、今や目に直接注射する療法が主力で、ボクも右眼に２本（２ヵ月間隔で１本ずつ）注射していただいて、又ものが見えるようになった。</p>
<p>　翌&#8217;10年には、右眼の白内障の手術をしていただいた。０・０１しか見えなかった眼が、突然１・０から１・２も見えるようになった。ところが左眼は相変らず０・０１で、コンタクトレンズを入れている。その上緑内障のために視野狭窄が生じて、見える部分と見えない部分が出来ている。このアンバランスは御し難いもので、事故を起す前にと、運転免許を返納してしまった程である。</p>
<p>　左眼をもう少し見えるようにしてもらおうと、左瞼をもち上げる手術をしていただいたのは、&#8217;11年である。多少は良くなったが、「気のせい」程度であった。この年には、再びボールの右半分が黒く見え出して、カナダで注射を受けたら、すぐに治った。もともと大腸がんの治療に使われていたアヴァスティンという薬を、眼に注射するという手を考えたのは、アメリカの医師らしい。</p>
<p>　思えば長い４年間だったが、ボクは眼は「現状維持」で良いと考えるようになった。眼がアバウトにしか見えないのだから、ゴルフもアバウトにしようと考えた。キャディーや同伴者に事情を話し、ボールの行方を追ってもらう。するとヘッドアップしなくなった。アプローチも、落しどころを限定するより、「大体でいいから」、リズムを大事に振るようにした。１メートルに寄せても外すこともあれば、３メートルのパットが入ることもある。そう考えたら楽になった。パットは真うしろから見た?絵?と、パターを構えた時に見える?絵?がかなり違うことに気づいた。そこでなるべく近くに目印を見つけ、そこを通すようにした。その代り、距離感だけは歩測してピッタリ打てるように練習した。</p>
<p>　いわゆる「ひまわり生活」なので、４ヵ国を廻り住んでいる。エージシュート10回の内分けは、ＮＺが５回、カナダと日本がそれぞれ２回ずつ、そして豪州が１回である。オーストラリアが少ないのは、住んでいる期間が約１ヵ月半と短かいせいだろう。</p>
<p>　とに角、ゴルフを「生涯の友」と決め、富も名声も捨てて、56歳でセミリタイアを宣言した。あれからほぼ23年の歳月が流れたが、お蔭さまで元気に人生をエンジョイしている。上昇志向一辺倒の考え方をやめ、後半生に主力を置く生き方を説いた拙著『巨泉―人生の選択』（講談社刊）が、ベストセラーになったのは&#8217;00年、今から13年前のことだ。それが最近またアベノミクスなどといって、強欲な拝金主義を煽るような風潮は苦々しい。</p>
<p>　インフレ反対！　皆で仲良くつつましく趣味を共有できるような社会が良い。年を取る程チャンスが増すエージシュート万歳。ボクの選択の結果がどれ程成功だったかを本にした。『大橋巨泉の「第二の人生」これが正解！』という本が、電子書籍がグレイプス、単行本が小学館から４月１日に出ます。読んでいただいて、安倍・麻生に従うか、ボクに賛同するか、どうぞ決めて下さい。</p>
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