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巨泉のワインコラム ワインは毎日楽しむ、楽しめるもの。巨泉流ワインライフを紹介いたします。

ワインはもっと手軽に。

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いまやワインは世界的な産業です。特に21世紀に入ってからは昔とは大きく変わりました。『フランスで無ければワインではない』という時代はとうの昔に去ってしまい、むしろフランスワインは高くて販売不振にあえいでいます。経済のグローバル化で巨大な資本が動くようになり、アメリカやイギリスの大きな資本がワイン新興国に流れているのです。つい一昔前は、ワイン新興国というとカリフォルニアでしたが、今はカリフォルニアのワインというのは高いほうに属してしまい、あの近辺で言えばオレゴン・ワシントン州、更に北のカナダが新しい勢力です。

変な話ですが、オーケーギフトはカナダにもありよくぼくも訪れましたが、15年ぐらい、いや10年と言ってもいいですが、ぼくはカナダのワインなんて飲みませんでした。はっきり言って、旨くなかったですから(笑)。ところが今は、カリフォルニアを凌ぐようなカナダのワインがあります。それから、ヨーロッパではスペイン、イタリア、それを通り越して、東欧のブルガリアやハンガリーなどでも結構いいワインが出来ていますし、最近はポルトガルのワインなども進出しています。

続いて、南アフリカです。アフリカでも北の国々のように、暑すぎてブドウが出来ないところではいくら資本が入っても良いワインは出来ないわけです。そういう点で、良質のブドウができる南アフリカ地方は注目です。

そして最後に一番成長著しいオセアニアですね。オーストラリア・ニュージーランド、この両国のワイン産業はこの10年間で数倍、うっかりすると10倍以上に跳ね上がったと思います。これはまだ労働力が安いといったこともあり、先程述べたアメリカやイギリスをはじめとする大きな資本が入っているということです。

ワインはもっと手軽に

ある専門家は、ワインを造るブドウには一般的な作物でいうところの良い土壌は合わないと言います。肥沃な土地で育つブドウは甘くなり過ぎ、ワインには適さないのです。まぁ、フランスのボルドーやブルゴーニュのワインの名産地に行ってみると石だらけ岩だらけで、お世辞にも肥沃とは言えないようなところです。良いワインを造るのはノウハウだといいます。必要なのは肥沃な土地ではなく、お金とテクノロジーなのです。

多くの場合、フランスやイタリアなどのワイン先進国から腕利きの職人を年間億単位のお金で雇います(さすがのフランス人も、それだけのお金を積まれれば動きます)。それで、この10年ぐらいの間にワインの技術というものが世界的に敷延したのです。結局はそれが原因で、もともとのフランスなどのワイン先進国が不況になり、新興国のワインがどんどん売れるようになりました。

先程言い忘れましたが、もう一箇所、南米、チリ・アルゼンチンなどからもなかなか良いワインが出来、世界的に人気が出てきています。

理由は簡単なのです。ある程度のお金とテクノロジーが入り、ある程度の緯度にある国で(先程言いましたとおり、極端な場所ではワインは出来ません。例えば赤道直下とか北極・南極などでは(笑)。)、緯度が35度〜50度くらいの渓谷的な場所で、栽培に適した土壌があれば、ワイン用のブドウはいくらでも出来るのです。

こうしてフランスに似たようなワイン、またフランスとは違う全く新しいワインが世界的に出来るようになりました。それに新興国のワインは安く購入しやすいことから、市場で大きな位置を占めるようになりました。1本10万円以上するワインの需要よりも、1本千円のワインの需要の方がはるかに大きいのです。本当にワインを楽しもうと思ったら、そうした知識を持って、毎日楽しんで飲めるワインは何かを探すことです。

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